2015年10月

 1(木)
ホームページづくりのソフトのディスクの残量を多くするために、2012年のブログの画像を削除しています。残量がゼロになればHPの更新ができなくなってしまう。☆画像というものは文章に比べると容量が大きいので、残念ながら消さざるをえないのです。’12年の12月から遡って、現在は4月まで削除していますが、それぞれ、その時のオイラの目に届く『何か』を象徴するようで大変懐かしい。何処でどのような気持ちで撮ったのか、その時の光の具合も鮮明に蘇る。☆ブログを振り返っていると、矢張り雪景色が多いなあ。だから雪がとけて野山に緑が見えてくるとウキウキした気分になるんだな。花を愛でる気持ちが一層強くなるんだねえ。☆ニャンコを預かっていた頃には、じょにこが居た時の雰囲気を思い出していた。今でも近くに居るように感じる、じょにこ。


 3(土)
黒ニャンコのルーの初めての『恋の季節』の鳴き声を『ワン』と鳴くように教えた。今でもオラが遊びに行くと『ワン』っぽく鳴いているのだ。★ニール・ヤングの仲間たちの中で、ひとり嬉しそうにしている人がいる。二コレット・ラーソン。彼女は子供の頃から歌うことが好きだったんだろうなあ。聞こえてくる素敵な音楽に自然に溶け込んで楽しく歌っている。ニャンコにワンと鳴いてみろなどと自己主張はしないだろう。彼女の明るい声はニールの歌を盛りたてている。ニールとの♪Comes a Time♪♪Long May You Run♪は最高。長い間グラムとエミルーの♪Love Hurts♪、ディランとエミルーの♪One More Cup of Coffee♪が大好きだったが、ニールとニックが加わって心に響いてオラを幸せにしてくれる。早くに亡くなってしまったニックに乾杯。逢えてよかったよ。


 5(月)
富山県の民謡♪こきりこ節♪は日本最古の民謡といわれている。オレの御先祖様は平家の落ち武者、大変長い歌詞でその一節には、富山へ落ちのびた平家の人たちの想いが詠われている。そんなこともトム&ジェリースの一枚目のアルバムで日本民謡を取り上げ、幾ばくか勉強したおかげである。先日トムジェリの『日本民謡 in New Country』を聴いた若者から、どうやって日本民謡を憶えたのかと質問された。オレ達の年代ではラジオからいろんなものに触れていて、有名な日本民謡なら口ずむ程度はできた。ひのきしんじ氏と出逢い日本民謡をトムジェリのサウンドでというアルバムづくりが始まり、資料集めが大変だった。ごく一般の民謡の歌本しか手に入らず、細かい節回しのある歌は歌詞だけ、その歌詞も意味不明だったり。収録されたもので、聞いたことさえない曲もあったがアレンジをほどこしてトムジェリのサウンドに仕上げた。その後の活動では歌うことは殆どなかったので、メンバーひとりひとりが真摯に取り組んだ音楽を今、聴くことができ、有難く感じている。


 6(火)
買い物に行く途中で、同じ地域の小学生の集団に会う。みんなに挨拶を交わしながら歩いていくと、先頭から100m以上離れた辺りに一年生が被る黄色い帽子が見える。上級生達は挨拶しながら足早に通り過ぎ一年生は大きな声をあげながらノロノロしている。列の中頃を歩くのは一年生のお姉さん、後ろを振り向きながら『早く〜』と何回も叫んでいる。一年生のグループに付き添うお姉さんとは畑の作業中に何回か、話をしている。すると 道端にしゃがみ込んで何やら熱心に見ていた女の子が顔を上げ、何処行くの?と声をかけてきた。オレの目のことを家族から聞いたらしい。買い物だよと応えると、歩いていくの?と更に問う。一人で大丈夫なのか?と心配してくれている。大丈夫だよ、と応え歩くと最後尾の男の子二人が楽しそうな会話を中断し、さようならと云ってくれる。会ったばかりなのに『さようなら』とはチョイとツレナイんでないかい、と呟きながらこころが明るくなるのを感じる。遠くでいそがしそうな稲刈りの車の機械音が頷いたくれた。


 7(水)
すっかり秋が深まり朝晩は寒い、昨夜は掛ける毛布を一枚増やして寝たら朝方にちょいと汗ばんでいた。体温の調整がむつかしい季節だ。★トムジェリの二枚目のアルバムの楽曲の周波数を見ながら音を聴いている。二曲目にニャンコの鳴き声が耳元で聞こえる。幼なかったルーに『ニャ〜じゃなくワンと云ってごらん』と教えたら、ワンっぽっく鳴くようになっちまった声が音源にダブって聞こえる。★里芋の出来が気になり、ちょいと早いかもしれないが一株を抜いてみた。初めての収穫。周囲の土にシャベルを入れ、葉の根元を掴んで、そろそろ抜くと、子芋に覆われた塊が表れた。へぇ〜こんな風になっているんだぁ。親芋自体が随分デッカクなって周囲に子芋ができてて、根っこがついている。どんな里芋だか早く賞味したい。まずは『煮っころがし』だな、と土を落としてタワシ皮をこそげる。小さな苗だったのに20個以上になってる。親芋は別に取ってあるので保存の仕方を、後で調べよう。食いしん坊は、どんな味に育ったのかを早く知りたいのである。


 8(木)
デッカイ台風の風が唸りをあげて林を通り過ぎている。裏の小高い丘がなかったら、この辺りは吹きさらわれる感じだ。★昨日収穫した里芋は非常に美味しかった。その感激が来年も育てようとネットで調べた。子芋を沢山育てた親芋は土に活けて春まで待つらしい。それからヤッパリ収穫の時期は早かったようで、葉が黄色く枯れ始めた頃だと。★トムジェリの2枚目のアルバムの周波数分布状態と音の関係をチェック続行中。楽曲は詞曲とも自作。夏の海辺の草原、南の風がのどかに吹いている。夕焼けの海の画像をネットから拝借。この楽曲の原風景となった真っ赤な空を思い出しいるが、外のピュ〜ピュ〜ゴーゴ〜吹き荒れる風の音がオイラの思い出を吹き飛ばしているように聞こえてしまう。風邪ひきそうだぜよ。


14(水)
日曜、月曜と『街角アートクラフト』でPAを使いたい依頼されセットしに出かける。そこで出展するクとマゴローさんやアンソニーと会えた。彼らとは会えない時間が長くあっても会った途端に独特の雰囲気になれる仲良し、大いに有難くおもう。生憎の雨模様の両日だったが。沢山の人達が会場の土沢商店街に集まってくれていた。☆気温の低い日が続いて、いよいよ冬が間近か、とチョイとビビっている。アチコチに見かけていた季節の花たちも急に居なくなって、紅葉がすすんでいる。白鳥の到来も近いだろう。☆CDにして送っていただいたトム&ジェリースの二枚のアルバム音源を聴いては、暖かいアナログさを味わっている。自分がパソコンで編集したデジタル音源と比べ、何処がどのように異なるのかを見つける良い機会だが、ついつい演奏に聴き入ってしまう、今日この頃。故人になってしまった二人のメンバーに、お香を手向け感謝の祈りを捧げる回数が増えているのです。


15(木)
枝豆と呼ぶか、或いは大豆と呼ぶべきか?呼び方に迷うが、食いしん坊は、今まで育った豆を迷わす茹でて喰う、早い時期に食べるよりズ〜っと美味しいんだぜ。濃い味を賞味でき幸せ。しかし茹でる鍋は、今は小豆を煮ているので、枝豆を茹で、食べるのは夜だろう。☆今朝は3℃だった。毛布を一枚増やして眠った。陽が昇るにつれて気温も上昇している、と云っても東京の最低気温に近い。★新豆が出る直前に安く売られていた小豆を甘く煮ながら、頂戴したトムジェリのアルバム音源のレコード針によって発生したプチプチ・ノイズを取り除いている。『歌う食いしん坊』は結構忙しい。時々小豆の鍋をかき混ぜ、工房に戻りノイズを聞き取り波形を拡大して消去。音楽のシグナルからノイズの細かい波形を選択し、ゼロクロスにしてから音量を減らすのだが、完全に無音しては不自然になってしまう。レコードの溝を針がトレースするだけでも、殆ど聴きとれぬが-35dB位の音が出ている、曲中に行き成り無音が出現するのはNGなのだ。小豆の水分を飛ばすが焦がさぬよう気を付けるのと似てるかな。鍋とパソコンを往復しながら『歌う食いしん坊』はニタリするのだ。。★外は暗い。日が随分短くなってしまった。小豆は甘く出来上がり、枝豆を茹でおわった。プチプチノイズはマダマダありんす。横軸が時間、左から右へ、縦軸が音量。プチっというノイズは時間は短く、音量も音楽のシグナルに比べれば格段に小さいので見つけにくい。まず耳で聞きとりノイズの在る場所を選択し目を凝らすので疲れちまった。


16(金)
年がら年中その味と香りを楽しんでいるが、ひんやりした気候になると珈琲が一層美味しく感じられる。冷えを感じた鼻の粘膜に立ちのぼる湯気と香りが心地よい。殆どカフェオーレで飲んでいるが、たまにはブラックでも飲む。父がブラックが好きだっからか、仏様方との珈琲タイムではブラックが多い。★大豆がそろそろ終わるのでニンニクの植えつけか、と思っていたら産直で玉ねぎの苗を見かけ育ててみようと買い求めた。外の畑はニンニクだけ。庭でジャガイモをつくった処に植えようとネットで玉ねぎの育て方を調べる。ジャガイモの収穫後に堆肥を鋤き込んだのでイイタイミングだ。今朝の冷え込みが嘘のような暖かい陽射しのなか、土に向かって作業していると何故か親しい仏様たちが手伝ったくれている様に感じられる。汗ばんでも珈琲が旨い。


19(月)
久しぶりにヘビに遭遇。ここ何年か見なかったのだがニョロニョロと動く様を見てビビった。遊びに来て公園の遊具巡りにつきあった帰り道だった。彼女は父親の真似をしてオレと手をつないで足元に注意をうながしてくれている。1m以上の黒いヘビに会った時も手を引っぱりながら「ヘビっ!」と叫んだ。オレひとりだったらヘビを踏んでいたかもしれない。草むらに逃げ込んだヘビを見ながら「TVで何回か見てたけど、本物は初めて、怖いよ〜」と云う。かなり長い時間、彼女に付き合って、彼女の目に映る光景はキラキラと輝いているんだと気付いた。その感動が得意のオシャベリに表れる。砂場に光るものを見つける『ダイヤ探し』は友達のあいだで流行っているんだと。鉄棒の逆上がりができるよう腕の力を鍛えているんだと。休んだ日の授業でやった『時計の見方』を教えてほしいとか、たて続くオシャベリに疲労困憊したオレ。疲れを知らぬ彼女は輝く世界と快い風を身体中で感じながらブランコをこぎ続けていた。


21(水)
カナダのブリティッシュコロンビア州、バンクーバー市で2010年2月12日 - 2月28日に行われた21回目の冬季オリンピックの閉会式でのニール・ヤングの演奏を思い出している。巨大なオリンピックの聖火が消される前にニールがひとり姿を現してギターとハーモニカで歌っていた♪Long May You Run♪。例によって決して気張らない丁寧な演奏だった。オリンピックに参加した一人ひとりに優しくLong May You Run(ずっと継続することを祈ってる)と歌いかける。それは競技をつづけるだけでなく日々のトレーニングを含む『生きる姿勢』への賛歌に聞こえた。彼の初めての車への『愛しさ』から展開している♪Long May You Run♪。ギヤがうまく入らぬポンコツのビュイックへの眼差しがいろんなものに静かに反映してゆく。


24(土)
今朝は左程ではないが昨日は零度台に気温が下がった。県内では-5℃になったところもある。ついに冬になってしまったように感じてしまうが、紅葉が始まってニュースになってるので、まだ秋のようで日中は長袖トレーナーでいける。★孫娘の絵がナントカになって町の体育館に貼ってあるから、見に行けと息子から電話があったそうだ。ナントカが何だがわからぬが、暖かいうちにチョイと見てこようか。どんな絵を描いているのだろうか。そういえば小学校の学習発表会ってのが近くあるらしい。☆この地域の小学一年生達の下校時の様子を見ていると入学当初に比べ各段の成長が感じられる。4月には疲れ切った様子でトボトボ歩いていたが、今は元気にアーダコーダ喋りながらキーキーキャーキャー騒ぎながらも挨拶してくれる。子供らが元気に安全に育っているのは嬉しいもんだ。


25(日)
昨日の画像は何でござるか?と問われました。あれは『草紅葉の霜』でござるよ。今朝の最低気温は8℃で予想最高気温は11℃と云っているが、お昼の気温は9.5℃。昨日の午後から雨、この間植えたタマネギとニンニクには良いお湿りでごわす。☆その雨の中傘と白い杖を手に孫娘の絵を見て来ました。意外に広い体育館の壁一面に子供たちの作品が展示され、オイラの目では探せないなあと内心ボヤイテいたら、知り合いのご婦人が孫娘の絵を探してくれた。一年生の絵はロビーに立つオイラの直ぐ後ろにあった。この絵は何だろうと呟いていると、絵の題も読んでくれた。帰りはかなり激しい雨になっていたが、優しい方に逢えて助けられた歓びが大好きな花の香りのように心に広がる。


26(月)
またまた昨日の画像の花は何であるか、とのご質問を頂戴。盛岡での講座が始まった頃に出遭った大山蓮華(オオヤマレンゲ)という花です。特有の香りが花の在処へ案内してくれたのです。その芳しい香りは一週間位しかつかまえられないので、6月の後半には毎年逢いに出かけています。大迫に住む友人はホームセンタで見つけた苗を育てているとか。食いしん坊は味覚だけでなく、五感で美味しいものを感じるので嗅覚も大事なセンサーですよ。だから大山蓮華の香りをとらえてクンクンしながら花に辿りついた歓びは美味しいものを頂戴した歓喜と等しかったわけです。白くて丸い花は蓮華そっくりで美しい形。一週間で茶色く枯れてしまうのです。花びらのなかの様子を撮った画像を載せてお きます。香りが届けられないのが真に残念です。★明日の花巻の予想最低気温は1℃まで下がるとか。風邪をひかぬようお気を付け下さい。


28(水)
小寒い風が気持ちよく感じられる穏やかな陽射しの中、若い頃を思い出していた。ふと口ずさむ♪野菊♪が一層時を遡らせ小学生の頃が蘇った。☆つい最近♪もみじ♪という楽曲を音楽の時間に習った記憶がないことに気付き、始めは小学唱歌の内容が変わったせいだろうと考えたが、同年輩のひとは皆、知っているのだ。小学校の頃はチビだったが、至って元気で休んだのは麻疹くらいだった。何回もプリントを届けに来てくれたクラスメートに母が「まだ治らないので会えないの」と話していたのを鮮明に覚えている。それ以上に克明な記憶がある。高熱にうなされ食事もできなかった後、食欲戻った時、おかゆを20杯おかわりしたのだ。白かゆ一杯に小さな梅干し一個で食べまくっていたチビに「いい加減にしなさい」と半分叱られストップかけられた時の食卓には20個の梅干しの種子が並んでいて、それでも何か食べたくて梅干しの種子を割って中身を食べたのだった。散策の途中梅干しの酸っぱさが口いっぱいにひろがり、ゴックンしながら腑に落ちた想いを感じ、きょうは酸い曜日かとうなずく。


29(木)
ゴッホ(Vincent Willem van Gogh)に語りかけるドン・マクリーン(Don Mclean)の♪ Vincent ♪を歌いながら帰ってきた。高校のクラス会欠席の知らせをパソコンで書き郵便局に投函、カフェオーレ用の牛乳を下げ、すっかり草紅葉の風景を早足で歩きながら。早速のカフェ―オーレを楽しんでいると下校する一年生の声が通り過ぎる。彼らに会っていたら「大きい声で英語の歌をうたっていたっけよ」とそれぞれの家族に伝わっていただろう。☆歌詞を憶えるには『書いて憶える』が一番。周囲に書くものも書かれるものも無い時はパソコンが便利。パソコンを始めた頃にブラインドタッチを練習したので手元を見ずにタイプしモニタで確認できるし、ゴミが増えない。珈琲の後、ギターを弾きながら歌う。この楽曲に出逢った当初、こういう楽曲をこういう人が歌っていますよ、と伝えられるミュージシャンになりたいと強く願っていた。こうして練習をつづけられる幸運に感謝。裏の林の天辺でトンビが何か云っている。