2015年 7月

 1(水)
寒い。道でご近所さんとすれ違う度に“寒いねえ、ストーブ点けてるよ”が合言葉になるほどでオイラはセーターを羽織っている。おまけに雨がシトシトして余計にプルプル。どくだみの花は雨の中で歌ってるようだ。★トム&ジェリースの音源が聴けるFM番組『おはようサタデー』(7:00〜8:55)は今週末4日(土)に急遽決定です。オイラの若い頃の声を聴いてください。普段FM oneを聴いているなら問題ないですが、パソコンで聴くにはFM oneのHP右側の青い枠の『JCBA インターネットサイマルラジオ』をクリックすると北海道からはじまる一覧が出てきます、東北地区、岩手県にFM oneのロゴがあり、下のListenボタンを、土曜日の7;00にクリックすると番組開始から聴けるようです。オイラは持ってないがスマホでも聴けるそうです。☆自作の音源やトムジェリの音楽を、どうしたら皆さんに聴いていただけるかと思い悩んでいたところなので何て間がイイんでしょ、と歓んでいるのです。


 2(木)
とうわ九条の会は、みんなで、お昼を食べながら、平和を考えようという『平和ピクニック』を行います。
どなたも参加できますので、
お弁当持って集まりませんか!
平和を語るリレートークもあります。

日時 5日 10:30 〜 12:45
場所 東和町・和田公園
 (福祉センターの前です)

オイラは音楽で手伝います。


 3(金)
牛乳買いついでに散策。リュックさんの庭の名前は知らない樹木の花に逢いに。ついこの間刈り込まれた田んぼのあぜ道に元気な草にまじり蕗の円く大きな葉が広がっている・時々早足に歩く。普通の歩調で200m早足で100mを繰り返しながら山羊やカラスに挨拶。家に着く時は最後の100m、そんなに急いで何処行くの?というペース、帰って直ぐカフェオーレ。早足、普通歩きを適当に続けた後の牛乳はカルシューム補給に効果が大だそうだ。★カフェオーレを楽しみながら、トムジェリの音源を聴く。東京の友人が長年聴いていたカセット・テープをデジタル化した音源で、ず〜っと心にに響きつづけているトムジェリのサウンドに近づけるべく編集を加えたもので、自作の作品をも加え連続ファイルにして、オイラの音源制作の過程がほどこされている。★この度アルバムのプロデューサひのきさんのFMの番組でトムジェリの音楽を聴いていただく機会を得て嬉しい。この番組は人気で全国のミニFM局へのネットワーク数は群を抜いてのナンバー1だそうな。すでに亡くなられたヴァイオリンの谷岡さん、ギターの遠山さんに香をたて、このような番組で明日、我らの音楽を届けていただく歓びと、一緒に演奏できた感謝を伝え、祈る。


 4(土)
今、珈琲を飲みながら番組を聴いてますよ。心の中に響いているトムジェリの音楽を皆さまに聴いていただき大感謝しております。番組がクロージングコーナー、ネットでFMやAM放送が聴ける時代なんですねえ。有難うございます。亡くなってしまったヴァイオリンの谷岡さん、ギターの遠山さんが笑顔でこの番組を聴いていたように感じています。☆ひのきさんが我らトムジェリの音楽を見つけてくれたこと、沢山の方々のオカゲで、素敵な音楽に出逢えたことの歓びでいっぱいです。有難うございます。☆『日本民謡 in New Country』の制作で分厚い日本民謡の楽譜を読み勉強していた当時が克明に蘇っています。♪ドンバン節♪では歌詞がよくわからなくて面喰ったり、初めての日本民謡に取り組めたのも番組で本間さんが仰っていた『ご縁』ですね。谷岡さん、遠山さんは、今オレの傍にいますよ。当時の顔で。

♪ドンドンパンパン ドンパンパン
あね 山さ行くか 行かねかや
今ワラビこ 盛りだ
酒屋の本当といいところ
一ふくべこ しょかけて♪

この歌詞が殆ど判らなかったが岩手生活が少し教えてくれた。当時は譜面にあるひらがなのまま歌った。

♪ギャルに呼びかけて、蕨採りに山に行こう、屋の一番旨いのをヒョウタンに入れて・・・。『しょかけて』が判らないまま。そんな若い日々が昨日のようだ。

番組の余韻のなかとうわ九条の会から明日の平和ピクニックの段取り確認の電話が入る。音響機材のセッティングや進行をチェックしながら、みんなで明日の平和を考えるきっかけになるとイイね、と明日のお陽様も是非参加してほしいと祈る。


 6(月)
みんなで平和を考えようと『平和ピクニック』は和やかに終了した。Sさんのところで農業体験をしている若者たちも参加。老いも若きもそれぞれが平和であるべき明日を語っていた。是非ともお日さんにも参加してほしいと、前夜祈ったので、汗をかきながらの準備に文句は言えないイイお天気だった。PAはMixerとStagepasをつなぐ90cmコネクタケーブルを 新調したので使うマイクに余裕ができたのは大成功。10:30の開始頃には陽射しの他に風も参加、急いで風防のフィルタをマイクに装着。☆みんなが心を込めて調理し持ち寄った美味しいランチをいただく時には『美味しいと感じながら食事ができる歓びは平和でなくっちゃ味わえない』と共感し合った。☆喫煙コーナでブレイクしていると、傍に居た親子連れが『ツバメが出られなくなってる』と叫んだ。会場の隣りのコミニュティセンタのロビーにツバメが入り、外に出る場所が判らなくなってパニック、天井近くの窓を開け、慌てていたツバメを外に誘導し、大拍手。☆終了後、片付けをしながら、みんなで平和を語り昼ご飯を共にいただくってイイよね、続けていこうねえ、陽射し、風、ツバメも参加してくれたしねえと笑顔がひろがる。


 7(火)
トムジェリの音楽を皆様方に聴いてほしいなあと長い間思い続けていた。それがこの度FM東京のひのきさんの番組『おはようサタデー』の全国ネットで流していただいた。ステージデビューした渋谷のライブハウス青い森で音楽監督をしながら歌っていた。そこでジミー時田氏と彼のマウンテンプレーボーイズの演奏を聴き、凄い音楽に衝撃を受けた。そのマウンテンプレーボーイズがトム&ジェリーズで、一緒にやらないかと誘われてご一緒に音楽する幸運を得た。この間言葉に云い尽くせぬ貴重な経験の連続で、その後の私の音楽に大きく反映している。☆今尚トムジェリの音楽は心に響いていてオイラを育ててくれている。皆様に聴いてほしいという願いが叶ってホントに嬉しいなあと感激していたら、今夜は七夕なんだね、星に願いを祈る星まつり。☆今回取り上げていただいた『日本民謡 in New Country』はレコード音源でノイズがひどく聴けないとブログでボヤイたら、東京の見ず知らずの方が比較的にノイズの少ないレコードをCDにして送っていただき改めて聴くことができたのです。こんな有難いことがあるんですね。熱烈なサポータの皆様方や沢山の方々のご縁の賜物を沢山頂戴して今のオイラが居るんだ。今『日本民謡 in New Country』を聴きながら、改めて一緒に音楽しているんです。今回の放送は、高校三年生のクリスマスの夜、先輩のバンドを手伝って深夜家の前で人生始めて流れ星を見た感動のようだ。この画像って流れ星が映っているにかって?しっかりと見てご覧よ。
トムジェリの後はNeil Youngがイイ、Harvest Moonを聴く。


 8(水)
ズ〜っと悩んでいる音源。『EQは足すことより引くことが肝心』ということ。必要以上にほどこした音を削りつづけて、いくらか自然な音源に近づきつつある。今回のFM放送を機に、何年か前に東京から送っていただいたトムジェリの二枚のアルバム『日本民謡 in New Country』と『人間であること〜Humanbeing』を聴き直している。デジタルの編集を加えずに、CD化して送っていただいたと思う、この音源には学ぶべき『アナログのあたたかさ』が残されていて大変有難い。☆今回ひのきさんとの出逢いも多分HPのオカゲだと思うが、トムジェリの音楽に気をとめていただくことなしには存在しなかったろう。2005年からパソコンでHPを展開したり音源制作を始めたが、KumoKazeさんはじめ大勢の方々に助けられている。そのアナログのこころよさが残る音源を聴きながら、ブログの休止を心配してくれた旭川の従妹M子姉始め、沢山のあたたかくやさしい心に支えられている実感が心に沁みわたる。『おはようサタデー』を聴かれた全国のリスナー様、ありがとうございました。
そして何十年もご支援を賜っている『数少ないサポータ様』こころより感謝申し上げます。


 9(木)
トマトが元気にして枝を張っているのでビニール紐とハサミを持って、支柱に誘引。暑いよ。根元に植えたスイートバジルは何処行った?茄子から充分間を空けたと思ったが互いに枝を延ばして自分のテリトリーを主張している。間に風が通るようにした。暑い。家に入って、生姜、カルダモン、シナモン等と煮だしたチャイをがぶ飲む。これを摂るようになって何か調子がイイ。配合したどれがイイのか?★汗がひいたので珈琲を淹れNeil Youngの♪Harvest Moon♪を聴く。イイねえ。レコーディングスタジオでの演奏もイイ、ライヴもイイ。彼は創り上げた楽曲をライヴの雰囲気に合わせアドリブすることも殆どなく、創作当時にインスパイアーされた音楽を大切に演奏している。かなり厳しい表情で音楽を再構築し、まれにエンディングあたりで仲間やリスナに向けるやさしい笑顔、この落差がイイ。やさしい男だ。☆暑さのためかパソコンのファンが唸っている。掃除機を出して、掃除をしてやろう。ファンの唸りはゴミだったかもしれない。ついでに綺麗に拭いてやります。


Malvina Reynoldsおばあちゃんについて書いたブログを誤って削除してしまったので、あらたに書きます。
お逢いしたのはマルビナおばあちゃんが60歳、今のオレより若かったのです。その後10年経ち、亡くなられた。それを知ったのはずっと後のことで、05年にパソコンを始めて、おばあちゃんのHPを探したどり着き知ったのでした。でもそのHPは一緒に来日した娘のナンシーが管理してたのです。♪Turn Around♪や♪Morningtown Ride♪などの名曲は彼女が居なくては存在しなかったかもしれない。
Pete Seeter、 Malvina Reynolds両氏に逢っていなければ、先日のデモにギターを抱えて参加はしなかったろう。


15(水)
昨日も暑かったが、今日で三日連続の猛暑だあ。裏の林ではジーっと蝉が鳴いている。この辺りではヒグラシの爽やかな音が始めで次にジーとなりミ〜ンが続く、もう少し経てば蝉全員の大合唱になる。☆さっきまで音源編集をやっていると小鳥達が音源に反応していたが、昼を過ぎてからは鳥の声は静まり蝉のジーが続いている。★大豆を蒔いて二週間経ったので、次々と大豆の芽が出てる。乾燥した豆が地中の水分を吸って、お陽さんに当たって緑色になった豆がパチンと開いて双葉になり本葉が元気良くつづく。旨い双葉は鳥や虫の大好物、虫は見つけては退いとくれと頼むが、鳥は野菜の枝に降りたりするので、裏に生えている丈の高いヨシを刈って畑に差し鳥の目クラマシにしようと思うのじゃが、こう暑くては外で鎌をふるうのは困難だ。日が落ちるまで待とう。★無駄に加えた『色付け』を削り落とす音源の修復作業を小休止し、ブログの書き込みだけでも汗が落ちる。今蝉も暑さに疲れたのか鳴きやみ、代わりにウグイスが一声、二声歌っているが、合間が長いしホーホーホーホケキキョと字余りっぽく歌っている。合間は短くなったが字余りは変わらない、何とも可愛いもんだ。


16(木)
朝からちっちゃいカエル達が『雨降っておくれ』と願いの合唱を始め、ここ数日で格段に歌いっぷりを上げたウグイス君が張り切って窓辺近くで努力の成果を得意げに披露している。予報より遅れて昼過ぎから待望の雨が降りだし、ウグイス君は林の中で歌いつづけている。☆昨日住田町から遠野は土砂降りだったというが、東和町では穏やかな雨がしとしと静かに大地を潤している。林の中では物足りないのか、又しても近くに来て歌うウグイス。雨に濡れて風邪引くなよ。☆日照りつづきでも最低限の水しか与えられなかった野菜達は根だけでなく葉っぱも快いめぐみの雨を受けとめて嬉しそうだ。静かに降り注ぐ雨音のなか一段とウグイスが張り切り、歌声が林全体に響いている。あっ、そうかオレたちに聞かせてるんじゃないんだっけ、お気に入りのギャルウグイスに訴えているんだなあ。きみが幸せになれる素敵なギャルに遭えるとイイなあ、それから、きみの歌声を聞いて幸せになっているひとも沢山居るのを知ってほしいよ、応援してるからなあ。


19(日)
大豆の苗に土寄せをしながら食いしん坊は、幼い苗に咲く可愛い花や旨い実を既に想像しニタニタ。昼前の散策で葛の花の蕾を発見し興奮しちまってる。咲く前の蕾に逢えたのは初めて。香りがただよいはじめ、キョロキョロ周囲をうかがい、花に辿りつくのだが。草を刈った匂い、この花の甘い香り、田園の土の匂いが混じると、夏の香り。なんと芳しい香りだろう。毎年東京から夏の休暇を過ごしに来ていた頃には、まだ香りしか知らなかった。移住直前、能登で咲いている花に出遭い『あっ、花巻の香りだあ』と気付き図鑑で名を調べて以来毎年逢えるのを楽しみにしている。ホントに何処にでも生えている草で根は食用や薬用として随分昔からお馴染。☆大体のマメ科の花の姿形は大好きだが、この葛はフジのような房に咲くのだが、蕾は白っぽく目立たない、オレの目がよく見つけたられたもんだ、と感動が広がり、夏休みの子供のようにウキウキルンルン。


20(月)
この辺りでは梅雨入りしてから、まとまった雨が降っていない。この数日の予報で雨マークがでていたがホンのお湿り程度。それでも草はシッカリ伸びてたので抜き取っていると、ご近所先輩が表れ『大豆が出てるから、カラスが食べに来る、だから草は取らない方がいいんだ』と仰る。確かにカラスの被害をよく聞くが、オレの少ない経験では畑を始めた一年目に大玉トマトをつつかれただけ。その後にカラスとの奇妙なつき合いが始まり、オレの農作業を見に来るカラスに『時々見張ってくれよ』と声をかけるようになってからは殆ど被害はない。今年の大豆も虫に喰われる程度なのだ。『オカゲで助かるよ』と礼を云うとグワァ〜と応えてくれる。☆雨が少ないのにキュウリの収穫はつづいている。一日でビックリするほどデカクなる。二回目の追肥と土寄せをしてるとグワァ〜と頭上から声をかけられる。巣に帰るときには電柱に停まり挨拶してくれる。


22(水)
午前中はトンビの声が聞こえていたが、昼を過ぎるとジージーセミだけが鳴いている。音源編集をしている工房の室温は35℃近い。ヘッドフォンで作業していたが耳がアッツくてスピーカに切り替えて扇風機を回しているが、チャイをガブ飲んでいるので汗は止まらない。編集中の音源はトムジェリで長い間サポータの方が聴きつづけたカセットテープをデジタル化したもので、有難くも繰り返し聴いていただいた跡が片チャンネルの擦り減りとして現れている。何回か編集を試みているが、左右の音量の調整が難しい。以前はコンプレッサで一気に均一にしていたが、過度な施しで自然さを失った音源になっちまった。そこで気になる部分の音量差をエンベロープという手作業に近いエフェクトで整え、ようやく仕上げに近い状況に辿りついた。素人も繰り返しの作業から学び新たな着眼点を見出だしたりしてる。そしてFM東京の番組で懐かしいアルバム音源に出逢えたことが大きく反映しているようだ。


23(木)
日の出前に目が醒めたのは静かな雨の音のせいかもしれない。昨夜は短時間夕立があったが直ぐ止んでしまい、かえって暑苦しい夜だった。畑の野菜達もほっと一息つくめぐみの雨。☆珈琲を淹れカフェオーレにし昨夜はげしい夕立の雨音で中断した音源をチェック。オレの声は細い印象があるが結構低域部分が多い。だから『独りコーラス』すると低域がふくらんでしまい、全体がボヤケテしまう。ソロのヴォーカルをギターとベースでリズム、コーラスでハーモニーで支えるアレンジなので低域が出過ぎると聴きにくいサウンドになってしまう。始めは、その気になる低域をバッサリとイコライザで削っていたが、NGにして、新たに細かく40hzから150hzを段階的にカットしてみた。大成功!だと思う。『下手な鉄砲もなんとやら・・・』という感じがする。★静かだった雨の量が増しヘッドフォン越しにでも大分聞こえてしまうので一休み。今夕、花巻で安保法案反対の声を挙げることになっているので空模様が心配。学生時代には政治運動をした経験がないが、今回衆議院で可決された法案に異議の声を挙げようと思う。新たに選挙投票をする若者たちにも、共に社会参加する大人のひとりとしての声を届けたく思うのです。憲法九条大事にしたいし、武力の行使による平和は在り得ないと思うのです。


24(金)
昨日の早朝、窓越しのウッドデッキで雨やどりしているにゃんこ親子。ケータイのカメラのシャッター音も気にしないで母にゃんこに甘える仔にゃんこ。この子の下に、もうひとりの仔にゃんこが寝ている。時々ギャ〜とカラスが鳴き、そちらに気がうばわれるが、おかーさんと下の子は眠っている。多分去年親子でここに来ていたにゃんこの家族の一員が母親になって新しい家族を見せに来てくれたのだろう。可愛い家族だ。ここ一週間毎日来ては、暫くここで遊んでゆく。★昨夕、市民団体の呼びかけで花巻駅前、なはんプラザ広場に集まったのは70人前後。年寄りだけでなく若い女性も。例の安保法案に異議の声を挙げようと集会の後で一時間市内を歩き声を挙げた。途中の何か所で賛同の拍手が届いてくる。俺はギターをかかえて参加した。暑さのなか大きな声を挙げながら歩くっていうのは意外に疲れた。解散前にみんなで♪遠い世界に♪を歌い、アピールを続けましょうと声が広がる。歩きながらギターを弾き歌うのは疲れたが、若い頃、何故か歩きながらツーフィンガーピッキングの練習をしていたのを想い出した。


26(日)
二日連続の雨で野菜は元気。野菜の間の草は食べたら旨かろうと思う位青々としている、コリャ〜抜かなきゃと、後先考えずに野菜の間に入る。ホンの短時間だったが汗まみれ。そうそう昨日の激しい雨の中で見つけたのが、去年土手の斜面を削る補修工事があったので逢えなかった川トンボであればイイのになあ、と水路の土手の草むらに目を凝らす。暑い。流れる水に反射する光が強い。眩しい。昨日は激しい雨の中、傘を差していたが、小石を拾い水路に投げてみたらトンボなら動くに違いないと、何回か程良い大きさの石を探しかけたが、驚かすのも気の毒だと断念したが、今日は暑い。汗が流れ目に入る、眩しい。黒い形はは葉っぱの影だったのかな、一年では戻ってこれないのかな。今年逢えなくても来年ってことさ。オイラ待ってるから戻っておいで。


29(水)
暑い日がつづいているのでそろそろかなと、ミョウガを探してみる。葉っぱをかき分けると、生姜のような清々しい香りがする。ミョウガは生姜の仲間のようだ。葉が茂る奥に入り込むと、まだ小さいが幾らか採れた。まずは薬味として豆腐にのせて食べる、残りは塩をし甘い酢に漬ける。夏の風味だ。★先日のFMの番組を『FM東京』の番組と思っていたが、そうではないようだ。全国のコミュニティFM局に衛星で配信しているミュージックバードという番組らしい。ラジオ放送をパソコンで聴けるのも今回の番組出演を機に知ったが、随分世の中変わってしまったんだと改めて思いながら、デジタル化して送っていただいたトム&ジェリ−ズのアルバム音源を聴いている。花巻のコミュニティーFM局の方が、先日のトムジェリの音楽を聴き、放送用に音源がほしいとのこと。CDにコピーしている。それにしても暑い、何をしても汗が流れる。水分の補給をしっかりせねば。頭の回転が鈍ったのを暑さのせいにして珈琲を飲むと、採った水分はトイレにいっちまう。気を付けなきゃ。


30(木)
猛暑。午前中、用があって外に出て田んぼの傍を歩くと不思議な香りがする、『ん!稲の花が咲き始めたか!』と目を凝らすがナカナカ見つからない、丈がのびた葉っぱしか見えないなあ。確かにこの香りは稲の花の香りだ、アチコチの田を覗きこみ移動する、在った、あった。田んぼギリギリまで足を踏ん張って、両手を延ばし、あやうく落っこちそうになりながら撮る。用を済ませてパソコンで拡大、白い粉が付いたようなのが稲の花だよ。驚くほどちっちゃい花で、葉っぱにカビが付いたように見える。稲の花の香りって、何と表現したらいいのか?ご飯を炊いているときの香りかな?蒸れているような匂いかな?不思議な香りだ。日本に稲作が始まった弥生時代から豊穣を象徴する香りで我らのDNAに浸透しているのだろう。安らぎを齎す田園の匂いだ。微かに葛の花の香りもただよっているようだ。


31(金)
暑い、焦げそうに熱い。野菜達は元気。双葉に少しは虫の食べ跡もあったが、大豆も順調に育っている。二回目の土寄せかな。この辺りは田んぼが多いので、コンクリートやアスファルトで地面を覆われる都会の暑さとは異なると頭では判っているが、熱い。家から一歩外に出るとドカンと熱さの衝撃をおぼえる。セミたちは林の奥でジージー、ミンミンと鳴いている。山羊は日向で寝っ転がって道行くオレに目を向ける。ほんのひと回り歩いて帰ると水路に細長く黒い形を発見、ビンゴ―!黒トンボが四匹、浅瀬の砂利に居る。おお戻ってきたかあ、と声をかけると返事のように黒い羽根をヒラヒラさせてくれる。畑に戻るとひとりの黒トンボ君が支柱にとまっているではないか。ガシャっと音がするが怖くないからね、一枚撮らしておくれとケータイを近づける。おなかに光るラインが綺麗だ。Harvest Moonだぜよ。