2011年 8月 ほうほう日記

 1(月)
不思議なご縁で盛岡で歌ってきたところです。今日から“さんさ踊り”のパレードがあるようで、盛岡はアチコチでの準備に忙しそうでした。開運橋際の紫陽花が綺麗に咲いていた。★若い頃書いた作品を歌ってくれた仲間が盛岡に嫁がれて、そこから何十年も経って、数々の人様との繋がりが案内してくれた、不思議なご縁を感じています。執筆していた新譜ジャーナルでギターを練習しておられた方は、今でも保管して下さり、ご持参いただきました。カフェほうほうオープン直後にALTのJさんを紹介してくれたF先生にも再会でき、皆さんと歌い、語り合い、楽しい時間を共有できました。★今月30日にお城近くのティーハウス・リーベさんでのミニ・コンサートが決まりましたので、ライブのご案内でお知らせ致します。定員に限りがございますので、お手数ですがご予約をお願い申し上げます。

 2(火)
リヤカーでお花を売って歩くオバちゃんから買った小さな一鉢を地におろし増えた庭の一角のブラックベリー。今年も沢山実のって、美味しい酸味の強いペーストになり、タルトを飾る、みえこ担当の仕事。先日はごっついカミキリが今年延びた一枝の葉を全部切っていたので捕まえ退治した、勇気が必要な俺の仕事だった。この後は黒くなって熟してゆく。種から育てた小ぶりのヒマワリはは花を付け一つ咲いた。カボチャと夕顔の葉に白いカビがついて、昨日取り除いた。湿度と気温の関係か?。★お隣さんから夕顔の実と大きいピーマンを、食べきれないからと頂戴した。プロの育てたものは立派だ。昨日のライブ終了後のお茶の時間にいただいたドライフルーツの入ったお手製のパウンド・ケーキもプロの出来映えだった。★カボチャ、夕顔の葉に白いカビがハビコリ始めている。対策をネットで調べたら“うどんこ病”とか。白いカビのついた葉は落とし殺菌。殺菌液は洗濯用のハイターと食酢を水でうすめ噴霧した。枝先がかびたバラにも。引き金タイプのスプレーなので指がオエリャー疲れた。

 3(水)
最近、何処からか芳しい香りが流れている。山間の斜面に楚々とした百合を見つける。百合の香りは自然の空間がよく似合う。積もった落ち葉に抱かれた土、山のすがすがしさや草に光る露に囲まれて静かな香りが届いてくる。刈られたばかりの草の香りが一層心地よい。★盛岡での音楽講座を始めて4年経とうとしているこの頃。開講に向けてひげさん、KumoKazeさん始め友人達の優しい支えがあり今日に至っている。その間の出遭った様々な暖かい想いを確かめながら、今月30(火)の盛岡でのミニ・コンサートのチケットのデザインを考えている。★アイダホのLちゃんが大好きだという“おばあちゃんの作ったルバーブのパイ”、その酸っぱいルバーブを今朝のTV番組で紹介していた。帰国してからも二度会いにきてくれ、現在は母になったLちゃんの素敵な笑顔が届く。ニホンジンがアメリカジンさえ忘れている古い歌ばかりうたうのでオカシイ!と微笑んでいたね。最近は日本語の楽曲も歌っているんだよ。★午後、黒い川トンボを見かけた。『畑にしたんだね』と云うようにアチコチ見ていた。


 4(木)
今朝、久しぶりにウグイスがさえずっている。何処か別の処に行ってたのかい?随分元気にうたってるな!と耳を傾けながら畑の様子を見ていたら霧雨。しっとりした風情にうっとりしたか、鳴くのをやめてしまった。昨日見かけた黒い川トンボが眼の前をひらひらと横切って飛んでいった、直ぐ振り向いたが行方不明、有らぬ方向を見たのだろう。★白カビが付いたカボチャの葉を落としたので、隠れていたカボチャや夕顔の実が幾つか俺にも見える。中型の大根の大きさに育った夕顔が二本並んでる。☆庭の中の畝にはニンジン、コマツナが元気にしていて、パセリとスイートバジルを移植した。コマツナは30cm以上育てると東京のコマツナのようなホロニガサが出て美味い。小さい時、虫に食われぬよう撒いた苦土石灰の影響か、数日置きの木酢水の効果か虫に喰われる葉が少ない。★先日の白カビ退治のスプレーの引き金で使ったひとさし指で、カボチャのトゲトゲ葉を千切ったので、午後になって腫れてしまった。素手ではNGだなあ。

 5(金)
予報によると暑くなるようだが、既に30℃近い、風があって湿度も70%以下に下がっているのでカボチャの白カビが無くなるよう願っている。★三十歳中頃に胃潰瘍になり半年の療養期間に土いじりを始めて以来、土に生きる植物に興味を持ち、世話をする方のセンスが気になり始めた。岩手で暮らすようになって半年後の5月に現在の家に引っ越して、じょにこの散歩コースも変わり、毎朝夕訪れるようになった東和温泉の隣の庭。後に親しくなるグロッセ・リュックさんが設計し世話している好きな処で、今日もブラリと歩いてみた。気持ちよい散策路を歩きながら、今日の様に暑いとリュックさん夫妻が暮らす埼玉での暑さは相当のもんだろうなぁと気になる。★昼を過ぎると更に暑い、この中を三週間振りに集まる『みんなで歌おう』の仲間は元気だろうか?☆来春の講演会の企画者でもあるブログを読んでくれているHさんは東京の親類の方を誘って、大迫の味噌作りの師匠Oさんも、パソコンを始め忙しい中を参加され、仲間手作りのパンプキン・パイを賞味し、みんなで楽しく歌いました。

 6(土)
種から育ったヒマワリが咲いている。高い丈ではないが花壇が明るくなった。★66年前の今日、広島に原子爆弾が投下された。福島の原発事故による被爆が続き、多くの人々が心を痛めている。世界中の人々と一緒に核、平和を考えてゆきたい。★トマトの防鳥ネットに絡まって動かなくなったカブトムシを昨日見つけ、ネットを切って様子をみていたが動かない。申し訳ない気持ちで庭に移植したキュウリの根元の土にかえし、みえこが元気になれと作って側に置いてあった砂糖水を供えた。昨日会ったHさんからカブトムシの生きる時間を教えて貰ったので、手を合わせた。キュウリをどっさり食べていいんだよ。★じょにことの散歩で毎朝会っていたSちゃんが、わんこの散歩の途中、畑に居る俺に声をかけてくれた。暫く見かけなかったが結婚して帰省中とか、息災を祈る。★気が付いたらギターを手に取り、Buffy Sainte-Marieの60年中頃の楽曲を口ずさんでいた。どんな脈絡でうたっているのか判らぬまま、忘れかけている歌詞を追っている。今日も暑い日になりそうだ。


 7(日)
昨日のように35℃を越える暑さになるのか?朝から、もう工房の気温計は31℃を指していてパソコンに向かうだけで汗になる。裏の林で鳴いていたセミが窓の網戸に飛んできた。「何やってるの?」と問いかけるように覗いている。★3日前に見かけて以来、俺に見えるように直ぐ側を毎日横切って飛んでいる黒い川トンボをカメラに収めようと畑に出る度に携帯のカメラを用意しているのだが、撮れずにいる。全身黒でチョッと小ぶりで飛び方は蝶のようにヒラヒラ、皆さんに見せたいお洒落なトンボ。毎年家の前の水路の辺りを飛んでいてナカナカ可愛い。★先程から『田んぼの害虫の駆除』を呼びかけるラウドスピーカの声が、繰り返し聞こえているがプロペラ音が近づく。小型の飛行機から流れる声が遠ざかってゆく。★TVで花巻東×帝京の試合を観戦後、東京で生まれ育ちで花巻で暮らすモノは、唸っている。いい試合を見せて貰った。

 8(月)
朝の収穫に感謝。夕顔の実は二本並んでいるのを(4日の画像)一本、若いが収穫した。最近は朝夕に、この位取れるようになった。
★このところ連日、8時前で30℃近く、雨不足で家庭菜園を楽しむ皆さんは水遣りに精を出している。★暦の上では立秋だとか、体調の優れない方々にとっては、まだまだ厳しい暑さが続くようでお見舞い申し上げます。甲子園の高校球児でさえ熱中症になるのだから!十分気を付けたい。★時々畑に出て、例のトンボを撮ろうとテグスネひいているのだが、ナカナカ出遭えない。☆昼頃、水路を覗いてみると、居た、居た。水草に止まっている。時々羽根を開くので、出来るだけ近づくが、丁度度重なる地震で崩れ落ちた辺り。一瞬、斜面ごと滑り落ちる己の姿を想像する。ギリギリ手を伸ばし、羽根を広げるタイミングを計ってシャッターを押すが、押してからガシャまで時間がかかる。炎天下なのでモニタも見えないし、汗が目に入るし、ケントーを付けて、もう一枚。汗だくだぁ。タチクラミの闇の中に『トンボに夢中の老人 熱中症で倒れる』というニュースの見出しが点滅。やばいぞ!果たして撮れているだろうか?皆さーん、熱中症には気を付けましょう。

 9(火)
昨日の夕方ゴロゴロ雷鳴が鳴り出し、待ちに待った雨を連れてきた。30分で玄関先に水が溜まる程の降りだったが、その後もたっぷり降り植物達は元気になったと思う。恵みの雨の音を聞きながらトンボの画像をパソコンで編集、一枚撮れていた。羽根を広げるタイミングからはズレているが。★テグスネヒイテという言葉をブログで使い、ハテナ?どんな字を書くのだろうかと調べると、手薬煉と書き、『薬煉』とは合戦の準備で弓のつるに塗り付けるモノらしい。松脂(まつやに)と油を煮溶かしたモノだとか。★盛岡講座に行ってきます。


10(水)
都会では見つけられなくなったが、田舎の涼しい場所にひっそりと紫陽花が咲いている。★昨日収穫を休んだので、今日の朝は沢山の収穫。庭に作った畝のニンジン、コマツナが元気だ。10時前で30℃を超えた気温で裏の林ではジージー、ミーンとセミがうなっている。こんなに暑いと電気の使用量が気になる。東北電力でも“今日の予想使用電力”を知らせていて、96%だとか。お年を召した方や体調のすぐれない方には大変な暑さとなっている。岩手移住以来、家では冷房のない生活をしていが今年の暑さはツライぞ。ギターと音楽していても汗がギターに流れる。★文句を云わない野菜達に気分良くさせるには如何したらいいのか、混みあった葉や枝を落としたり、複数の実で垂れ下がった枝を固定したりをやっていると、高い処から見ているカラスが、からかう様な、意地悪っぽい声色で何か云っている。『どうしたらイインダ?何か知恵はないか?教えろよ!』と思い切りムーっとした声を投げかけたら、普段の声でカー、カー鳴きながら何処へ飛んでいった。★トンボ居るかな?と水路を覗くと居た!今日はじっくり撮ってみようと岸辺にしゃがんで待機。羽根をひろげたのが撮れた。

11(木)
シオカラトンボよりも小さいカワトンボ。俺の目には綺麗に映るカタチ。最初に視野が捉えたトンボの動きを追ってみた。5、6メートル離れた草に移動を繰り返した後は、この草に留まって、数分に一度フワ〜ッと羽根を広げる。仲間がやってきたので、二人を撮ろうとしたが、ジッとしていると細い線になってしまうので繊細さなので、矢張り一人の動きに集中して羽根を広げるタイミングを待つ。後ろの道路を通る車は『何をしてるんだ?』と思うだろうが、集中、シューチュー。前回感じた熱中症への配慮で水をマグ一杯飲んできたので、水路にずり落ちる心配だけだ。やっと十数分経った頃に羽根を広げた姿を捉えた感触を得て、撮影を終了、直ぐに編集したのがこの画像。次回は画質を優先したモードで撮ってみたい。★朝7時に娘が来て孫を預けてゆく。昼からミーの実家の寺で“おぼけ”という集まりがあるので連れて行こう。数日前から“お座り”が出来るようになり写真を送ってきたが、実際に観るとオニーサンの表情だ。★大震災から丸5ヶ月。幸い生き残った我々は亡くなった仲間の冥福を祈る、とともに皆で考え、皆で見直すことが多いように思う。千年に一度の大震災。共に生きてゆく為に。

12(金)
「地面を這うキュウリだから蒔いてごらん」とご近所さんから種子を貰って発芽し植え替えた二本のキュウリの苗が定着して花を付けている。沢山取れた時の“キュウちゃん漬”が思いのほか好評だったので短い時間で作る方法でやってみた。前回の最初の塩漬けをカット。鍋に湯を沸かしキュウリを入れ、1分加熱し、蓋をせずに冷まし、5mm位の小口に切っている間、醤油、味醂、酢、砂糖を合わせ漬け汁を沸騰させ切ったキュウリ、好みでニンジン、ヒネショウガの千切りを加え1分加熱し、そのまま蓋をせずに冷ます。今回は塩漬けしてないので醤油の量は増やした。一晩漬けたキュウリをザルにあけ、漬け汁を再度沸騰させてキュウリを戻し、タカノツメ、煎り胡麻を加え再度沸騰させ、冷えれば完了。★夕方裏のヨシを刈って、バラの枝を剪定。4本あるナスを“秋ナス”目掛けて休ませるため枝を落とし汗だくになっていると『カフェほうほう』時代の仲間が自転車で会いに来てくれた。元気そうで何よりだった。★HP編集ソフトの容量の関係で、2009年の日記を削除している。懐かしい画像だ。


13(土)
HPの09年のブログを削除している。編集ソフトの容量の関係で削除せざるを得ない。登録画像を捨てないと新しいファイルを載せられなくなる。登録画像が千近くあり、今日のブログの画像が#0で削除する画像は#500以降にある。35、6回クリックを繰り返し辿り着いた画像を削除。これを果てしなく繰り返している。昨日のヨシ刈りで鎌を使ったので右腕に筋肉痛。10時前で30℃だが湿度は60%台なのでクリックの作業では汗はかかない。そろそろ珈琲休憩したいが、一ヵ月毎ブログに目を通していると、ついつい思い出に浸ってしまい、パソコンから離れられない、写真を撮った時の気分などが蘇っている。この年は若い頃のGlen Campbellとの出逢いが思い起こされた。削除する画像ファイルに辿り着き、削除のボタンをクリックする際に様々なクオリアが届く。圧倒的に花の画像が多い。空も多い。東京の友人は田舎の風景をもっと載せろと云うのだが。花とか空の色がイメージする“質=クオリア”に何かを感じているのか?。午前の二時間のクリック&削除の作業で6月から5月の日記を削除、単調な指先の動作よりも、再経験による心の過熱に戸惑い、ひげさんのステンドグラス作品“平和を祈る地球”に灯をいれ珈琲ブレイク。

14(日)
09年のファイルを整理して編集ソフトのディスク使用量が90%から67%に回復。一日に二枚の画像を一年分、数日で消去する作業から開放されホッとして、甘いものが喰いたくなった。多分4月の『苺タルト』を見て、サクッとしたタルト地と東和町産苺、苺ムースのハーモニーが思い浮かんだのだろう。ブラックベリーが次々に黒く熟れているので期待しよう。★お盆。お盆休みで帰る家族を向かえる用意か?町内のスーパーの駐車場は大混雑。これから数日は県外ナンバーの車を沢山見かけるが、ここ数年の岩手の暑さに驚いているだろう。★去年のトンガの友人の支援コンサートで手伝ってくれた盛岡の音楽仲間“らっこ”が明日、中の橋の『おでってホール』で大震災の被害を受けた方々へのチャリティー・ライブする。音チェックで手伝う。

15(月)
東和町産の小豆を甘く煮てヨーグルトと合わせて食べているが、他に市販のスイーツを珍しく食べた。朝食では可也ショッパイ塩鮭を喰った。連日の暑さで、身体が塩分、糖分を欲しがるのか?!今朝は風が殆どなく一段と暑く感じる。★東和町産の美味しい林檎や苺のタルト、苺パフェと『カフェほうほう・ホームメイドのスイーツ』を考案していた。東京で飲んでいた珈琲も東和町の美味しい水で更に香りが深く、味も美味しくなり、その珈琲に合うスイーツづくりを試行し、皆様に喜んでいただけた。懐かしい面影が浮かぶ。★ケータイのカメラの画質を最大にし編集で引き伸ばしても細部が判るようにして、川トンボを撮るチャンスを窺っているのだが・・・。なかなかシャッター・チャンスが来ない。数日前は水路のギリギリまで降りて撮影しようとしたが、一度警戒されてから近寄って来ない。しかしトンボの胴体に青緑の線がはいっているのを肉眼で確認できた。黒一色ではなかったのだ。新発見。1メートルまで接近した結果だ。


16(火)
十年以上前からのコボレ種子の“赤紫蘇”が花壇や畑に顔を出し、最近の暑さで元気に大きくなっている。東京時代に『うめぼし』に失敗してからも赤シソのジュースの清涼感は味わっていて、今年も楽しめそうだと気を良くして畑を見回ると、ナント!!!トマトの脇芽を挿し芽にした大玉の青い実が鳥につつかれている。熟すまでは鳥も来ないと高をくくっていたのだが、やられたあ!。この間、憎たらしい声で叫んでいた奴に違いない、と思うのだがホントのところはどうなのだろうか?ネットを張らねば。☆意地悪っぽい声をカラスにかけられ、防鳥ネットを張られた腹いせだと人間は思い込み、青い実をつつかれた憤懣を日記につづる。果たしてイズレが意地悪なのかね?『どっちもどっち』なのだろうな。★『キュウちゃん漬』に成功したと友人からの便りが届き、嬉しい。カラスの仕業を忘れる程の嬉しさだ。三回目はパリパリ感を出してみたいと思っている。

17(水)
甲子園の全国高校野球の熱戦も、今日でベスト4。一番で青森県勢が名乗りをあげた。連日の猛暑の中、清清しいゲームが続いている。★最近、開け放った玄関からトンボが家の中に入ってくる。例の川トンボが2度、大きなヤンマが1度、窓から外に逃がされた。川トンボの間近での撮影チャンスだったが家の中に迷い込んでパニック状態になり、ハエ取り粘着テープが釣り下がっているので、我等も安全に逃がすのに必死だった。★白いカビが付いたカボチャや夕顔もツルを伸ばして実を増やしているようだ。ネギの畝にゴロンと大きくなった夕顔の実。ナスは各枝を3〜4枚の葉を残し切り詰め、休ませて秋茄子を期待している。キュウリが冷蔵庫に20本位待機している。2回トライした『キュウちゃん漬』に続き、今回は『からし漬』を試そうとネットで調べてみた。保存を考えると、一度塩漬けにして水分を出してから、からし、塩、酢、砂糖、昆布で本漬けが良いのではと食いしん坊は考えている。★関東で可也大きな地震があったとニュースが伝わり、その後にこちらでも。揺れるたびにドキッと身構えるのが習性になり、俺の音楽との関わり方も変化したように思う。時折風に乗って流れてくる“葛の花の香り”に今年も会えた幸運。

18(木)
昨日の夕方から降り続いている雨で畑の前の水路は増水して溢れそう。雨音を聞きながら、キュウリのからし漬の塩漬けをしながら、30(火)のミニ・コンサートの準備をしようと思う。昨日は収穫してないが冷蔵庫の中のキュウリは20本を洗って、一握りの塩をこすりつけて重石を置き、水が出る頃合まで待つ。最近歌っている楽曲を一通り歌う。2時間位して様子を見ると水が出始めている。☆スーパーに粉からしを買いに。80g入りの袋で88円。何回分になるかな?とネットで調べると100gのキュウリで大匙1とある。今回のキュウリは20本なので足りないか?!まあ味優先でやれるところまでやってみよう。まず、もう少し水を出すまで音楽。☆止むかと思うと激しく降ったりするので音楽も変化を付けてアチコチに広げる。☆桶に3段になっているキュウリを上下入れ替え、隙間の無いようにギュッとつめて大皿を置き、再び重石をのせる。数時間でヒタヒタまだ水が出るだろうから本漬けの準備。砂糖、塩、酢、醤油を一度煮たて程好く冷めたら辛子を溶いておく。多分80g全部だろう。


19(金)
早朝、肌寒く起きてしまい、雨がやんでいたので外に出た。低い雲が山に垂れ込め、こりゃマダマダ降るなあ。案の定、音がするほど降りだしカラス達が騒いでいる。★窓を開けたので半袖のTシャツでは寒い、セーターを被り暖かいカフェオーレを飲みながらキュウリの下漬け具合をチェック。ヒタヒタまで水がでて本漬けOKの状態、楽しみだ。下漬けキュウリを笊にあけ、砂糖、塩をこすり付け、ぬるま湯で溶いた辛子を全体にまぶして暫く様子をみよう。中学校の家庭科のテストで『“びおんとう”とは何か?』という問題が出て皆目判らなかったことを思い出す。『びおんとう=微温湯』だとさ。★花壇の方に作った畝の『地這いキュウリ』が1メートル程のツルだが昨日5本収穫。この調子だと漬物のレシピを広げる必要がありそうだ。★ミニ・コンサートのご案内をした知人から『知事選の最中』と教えられ、こちらも一層の声かけが必要だ。☆講座の時に立ち寄る“Tea houseリーベ”さんの2階の40席が会場、生音で演奏するか?、軽くPAするか?を迷いながら。どうぞご一緒して音楽の在る時空間をつくりませんか!

20(土)
17(水)の夕顔の実、長さが70cm、太さも十分になり収穫。ハサミを入れると独特の水と土の香りが広がる。色が濃くない“冬瓜”だと思い込んでいたがカンピョウにもなる“夕顔”。「昔クルクルひも状にむいて干してみたけど、面倒くさかったよ」、二度としなかったとご近所さんが教えてくれた。輪切りにしたものをカツラムキだろうから大きな左手がないと確かに面倒だろう、と左手を広げて見る。★工房でラジオを聞きながらパソコンに向かっている。高校野球のファイナルで西東京と青森が健闘している。俺も“健闘”してみようかと3cmの輪切りの夕顔をカツラにむいてみる。3〜4mmだと結構長くむけるが、お上品に2〜3mmだと難しい。円盤状の夕顔の弧を手のひらに置き、親指で固定するが水分で滑りやすい。輪切り二枚目はまな板に置いて左手で押さえ、包丁の刃を左上に向けてむいたが、目からの距離が離れて厚さの調整が困難だった。大量に作るには左手に作業用の手袋が必要だろう。湿度計の針は80%近く陽射しもないが、輪切り二枚分を外のフェンスに干す。果たしてチャンと出来上がるか?たった二枚で肩が凝ったぜよ。昼ご飯で早速食べたいので、夕顔を鍋一杯にデカめの短冊に切って炒め出汁と砂糖少量で煮、醤油、タカノツメで仕上げる。そうそう夕顔は生でも美味しいので、サラダもお奨め。キッチンに居る間に野球が終了していた。日大三高の優勝、おめでとう。青森の光星学院準優勝、東北を元気にしてくれた、有難う。★夕方になって湿度が68%に下がっていたが、左程乾燥していないが夕顔の紐を取り込む。何日か干して干瓢になるのを確かめよう。

21(月)
夕顔の実を紐状にして天日に干し、昨日の夕方取り込んでからは室内の物干しに並べていた。今朝湿度70%なので再び外に干すが、二時間程で小雨になり室内へ。少し縮れて干瓢っぽくなったかな?★裏の林で団体で鳴いているセミの一人が表の電柱に止まって盛んに鳴いている。涼しくなってセミのスケジュールも忙しいに違いない。川トンボも先日の大雨で水嵩の増した水路のアチコチの草にひらひら移動して、種を残す相手を選ぶ時期のようだ。どの様な基準で相手を見つけるのだろう?余計なお世話だが気になる。★ご近所でムクゲの花が満開、よく見かけるピンクに紫を重ねた花びらの中心が赤。母が入院し父が付き添っていた頃、わんこと二人で暮らしていた或る日の朝、近所の公園に咲くムクゲを一輪持ち帰り部屋に活けた記憶がある。“花泥棒”である。雨上がりで枝を手で千切ろうとしたが、巧くゆかず雨の滴が体に落ち慌てた割りに、一日でしぼんでしまった。同じ頃の雨の夜に芳しく咲くクチナシの花に魅せられ、矢張りずぶ濡れになったことがあった。後に『山家暮らし』に書いた“梔子の花”の佇まいは二十歳の頃の甘い思い出にある。以来、強い香りとクチナシという名に妙なるものを感じていて、岩手では出会ってない梔子を登場させたが、似た香りは夏の初めに何回か届いてきている。盛岡の城近くに見つけたオオヤマレンゲが、その一つ、今度のミニ・コンサートの会場近くでもある。


22(月)
今朝は寒い位というか、寒いぞ。長ズボン。半袖Tシャツの上にジャンパーでもくしゃみを連発。風邪ひきそうだ。裏の林では小鳥が時々鳴いているが小雨のせいかセミの声は殆んど聞こえない。寒くて縮こまっているのか?もうセミの季節は終わってしまったのか?そのかわり最近夜に鳴いている秋の虫が朝から鳴いている。★昨日撮った川トンボの“空中お見合い”の様子。この後二人は別々の草の葉に別れて止まっていた。瞬時に仲良しになる、ならないを判断したのだろうか?視野の狭いトンボって居ないのか?俺だったらジロジロと見つめ時間がかかるだろうが。この川トンボと勝手に呼んでいるが、カゲロウの仲間かもしれないなぁ、胴体が非常に細く繊細だ。此処の水路の10m位に可也の数が暮らしているようだ。好みの相手に出会えることを祈っているよ。★昼過ぎからセミが大勢で鳴いている。気温は20℃位。半袖で居られる温度だ。

23(火)
載せる写真がない。雨模様だし。講座で盛岡に行って被写体に期待しよう。載せられる画像を探していて09年に来日した米国の中学生達の写真を見つけた。東和町に来てから随分と来日したイングリッシュ・スピーカーとも沢山の素敵な出会いがあった。彼らも大きくなったろうなあ。★今朝は一段と近くに来てセミがミーンミン、ジージー鳴いている。鳴いているのはオスだけだって!ラジオで子供が電話で質問して専門家が答えていた。メスはそれを聞いて仲良しする相手を選ぶのだそうだ。道理で必死に鳴いているように聞こえる訳だ。泣けてくる話だ。では盛岡に行ってきます。今日も帰りは遅いからね。★盛岡の講座の最中、雷がゴロゴロ鳴り雨が時折ぱらついていた。放課後被写体を探しながら歩くが、雨で中々出遭えないので、ミニ・コンサートへの集客勧誘活動を。★夜の講座の会場に着くと、顔馴染みのワンコ達が出迎えてくれた。5月に母親になったサニーはスッカリ育児に専念していて音楽の音にキョロキョロしていた一年前とは大違いだ。サニーのお母さん役で頑張っていたアニーは大分歳をとったが、俺の匂いを覚えているのか親愛の表情をしてくれるが病を抱えているらしい。元気になってほしい。

24(水)
夜の間、雨は降っていたようで何回か雨音が聞こえた。今朝起きて外に出ると、活動範囲の水路が増水しているせいか?川カワトンボが畑の隅で羽根を休めている。急いで充電中のケータイを家の中に取りにゆきカメラを向けると、サッと逃げる、そっと近づく、逃げる、怖くないよ、写真撮るだけだから、そ〜とチ、カ、ヅ、ク・・・。何回か逃げるのを追いかけて、腕をできるだけ伸ばしてケータイのカメラを向け、息を詰めてシャッターを押す。胴体は光る緑青が殆どで黒はスジ模様の枠になってる。子供のように捕虫網が欲しい気持がでっかくふくらむが、俺の目ではデリケートなトンボを傷付けそうで、直ぐに打ち消す。腕を伸ばして50cmに近づくと、ふわっと羽根を広げる。思い浮かべた『捕虫網』のイメージを読み取ったのかい?うっ!左の後ろの羽根の一部が欠けているように見える。かじり取られたように欠損している。撮影フレームに多分入っているだろうと目論でシャッターを押し、保存を繰り返す。最後に更に10cm近づくと俺の視野から飛びでていってしまった。胴体の色と、羽根を広げたところが写っていると嬉しいなあとパソコンに取り込み編集。“オッケイ牧場!!!”だ、引き伸ばすと荒くなるけどケータイのカメラも頑張ったぞ。★気温が下がってから雨模様だったり湿度80%の日々が続き、爽やかさが恋しい。


25(木)
ケータイ電話のカメラはシャッターを押してから開くのに時間のズレがあるので川トンボが羽根を広げそうと見越したところで“押す”。これを繰り返して飛ぶ瞬間を捉えた。★“押す”と言えば夕顔から干瓢を作ろうとしているが、雨模様が続きカビが生えてしまって廃棄したものもあり、今日一瞬だったが久しぶりに陽射しがあり、残りを外で干している。そこで思い出したのが市販の干瓢って酢の匂いがある。殺菌と漂白の作用がある。お酢に浸してから干すのが安全ではないか、と思い立った。アトノマツリだが“お酢”だ。★朝から”蝉しぐれ”だ。“オス”が「聞いておくれ」と羽根をこすり合わせてメスに己をアピールしている、と子供の質問と大人の応答をラジオで聴いて以来、その努力に感服し涙さえ浮かんでくる俺だ。ネーチャン蝉達はチャンと聞き分けているんだろうなあ!裏の林に向かい『いい加減で聴くのではないぞよ!とエールを投げる。“おす”三題で御座った。

26(金)
ご近所の花壇の豆科の花、白と紅、両方が混じった色、三種類の花色が混在する可愛い花だけど一株のようだ。白色花と赤色花が交配すると、次世代で混ざった色の花が咲く、理科の勉強を思い出す。直ぐ側で散歩する姿を見かけるワンコがつながる鎖を鳴らし『こっちにも来てよ』と叫んでいる。★こちらの子供らは夏休みが終わり、二学期が既に始まっている。今頃になると夏休みの宿題を仕方なくやっつけている自分の子供時代を思い出しながらランドセルを背負い登校する子供らを見送る。久しぶりに雲の切れ目に青空が見えるせいか、湿度も少し下がっているように感じる。セミ達合唱も元気に響いている。★工房の湿度計の針は80%を示している。カラッと感じるのは気のせいか?と触れてみると針の位置が65%へと変わった。この温度・湿度計は12年間、店の壁のビョウに引っ掛けていたので何回も転落して具合が悪くなっても不思議ではないので『よしよし、お前も頑張っているな』とナデナデしてやる。工房ではオーディオ・ラックにワイヤーで固定している。では布団を日干ししよう。

27(土)
昨日に続き暑くなりそうだ。朝のうちに川トンボが水路以外のところに現れて花や草にとまっている。蝶もいろんな種類が飛んでいる。黒のアゲハがヒラヒラと飛行している。畑の前の水路を覗くと川トンボが空中で『お見合い』しているようだ。★『秋ナス』まで休むように最小の葉の数を残して枝を切り詰めたナスは、日当りが良くなったせいか元気な葉が出てきている。三本のトマトから取って差した芽はグングン伸びて実を沢山付けている。白カビが付いたカボチャ、夕顔は、その後葉を茂らせていてどの位実を付けているのか把握できずにいるが水路の水面に垂れている夕顔の実を発見。水路に入って土手に上げてやらねば。★ほうほう掲示板の具合がよくないので、何故だか文字化けしている。メンテナンスしています。★昼前に長靴で水に入り、夕顔の実を水から上げ、トンボ撮影、成功!フォトアルバムで見てください。ヴィンセントの小径に行くかな。★湿度計を見ると、ちゃんと動いているようだ。50%台だぞ!L55をケースから出して風に当ててやろう。このところFS720Sばかり弾いているので綺麗にしてやろう。


28(日)
TVでは世界陸上が盛り上がっているようだが、東和ではバイクとランの『東和チャレンジデュアスロン』レースが行われている。この画像は小学生の部のスタート直後の模様でラン⇒バイク⇒ラン(小学生の部=1km、3km、1km ショートの部=1km、3km、2km、レギュラーの部=5km、20km、5km)のレースだ。沿道の観客は少ないが、チョッと見ただけで応援したくなる。炎天下にオマワリさんも出動している。小学生の部、ショートの部がゴールすると、レギュラーの部のゴールだ。「おにいちゃん!ガンバレー!」と応援するチッチャイ子供の声を聞いてごらん、世界陸上なんてどうでもよくなって、思わず汗を握った手で拍手している。お年を召した選手が「走るなんて何年振りだろう」と呟きながら通り過ぎる。俺よりも随分先輩なのにと、涙が浮かび声援してしまう。ナント長閑で素敵なレースだろうか。頑張りすぎてリタイアーされた方もいたとか、昼に終了。拍手!!!ラジオ、TVでは中継されないが心が温まるレースだった。ご苦労様でした。併設されている『東和夏まつに』も楽しんで下さい。被災された方々への応援のイベントでもありました。

29(月)
じょにことの散歩コースに初めて見る花を発見。去年までは此処にはなかった草だ。とても柔らかい葉が茂り、そこに隠れるように可愛い黄色い花が咲いている。花の蕾の形も始めて見る。写真を撮り、一枝頂戴して仏様に供える。★買い物に出かける道路際に葛の花を見つけたと云うので帰りに大迫〜遠野の山間の道の『香りお楽しみクルーズ』。葡萄の美味しさを連想する葛の香りは家族の大好きな岩手の夏の風物詩の一つで、まず東和から大迫に抜けるトンネルが出来る前の峠道を久しぶりにゆっくりと走る。何年か前にタヌキがヒョッコリ顔を見ててくれた処だ。今では殆ど車の通らぬ道路だが大好きな場所。☆葛の香りを間近で堪能すると、葡萄がどの位出回っているのかを知りたくなり大迫の産直へ、沢山の種類が並んでいる中から一つ買い求め、遠野経由で東和へ。平山付近でジャスミン系の香りの花に出遭い、暫し車を停め鑑賞、傍らに萩の花も見つけ、みえこも大満足。★帰宅して、明日のミニコンサートに向けて軽く調整。

30(火)
昨日の平山で見かけたジャスミン系の香りのはな。蕾は赤で咲くと白い花びら。「見たことがない花が咲いている」と云われ、路肩に寄せて降りるとイイ香りがただよっていた。平山(=たいらやま)は“ほうほうの子守唄”に登場する“合歓の木ばやし”を通り更に登った処で我等のお気に入りのドライブ・コースでもある。土澤街づくり会社の設立に向けて仲間が毎週『カフェほうほう』に集まり、飲みながら熱い議論をかさねていた頃、目が悪い俺にスゴイ“蛍の乱舞”を見せたいから行こうゼ、と皆でミーティング後に通った場所でもある。結局、蛍の出現する時間を知らずに深夜にでかけ「居ないなあ、来週に期待しよう」という会話が繰り返されていた懐かしくもトボケタ思い出もある処。酒をたしなまぬロクさんが車の運転を毎週やってくれていた。★今日の盛岡はTV岩手アカデミーで講座と『Tea houseリーベ』さんでのミニ・コンサートの2ポイント。PA機材は息子に車で運んで貰い準備することにした。最近心に届いて来ている楽曲をもお届けすることになるだろう。例によって曲順などは決めずに、リスナーの方々と音楽のある時空間をつくれたら幸いだ。★盛岡から今、帰宅したところ。ミニ・コンサートは、思いの他のご来場で、心が感じるまま進行でき、参加された皆さんのお陰で、快い時間と音楽が広がりました。ご都合悪く来られなかった方々からも便りを頂戴しとても嬉しく、有難いです。


31(水)
昨夜の『ほうほうミニ・コンサート』は、オカゲサマで、ほぼ満員の盛況でした。中には往復四時間をかけて参加された方もいらして有難いかぎりです。演奏したのはオリジナル作品を織り交ぜながら、皆様方から届いたものを心が感じ反映した楽曲を綴って、リスナー方々が参加した音楽が広がった。★講座後、盛岡で楽器屋さんを探し、@絃が.010と細いextra lightをFS720sで初めて試してみた。エアコンの影響で指がつることを危惧した老人ならではの選択だったが、思いの他楽に弾けた。AKGのコンデンサーマイクをギターに装着し、ダイナミック・マイクを併用したので、タッチを弱めに弾くことで指がつることも防げた。『ほうほう』に来て以来ミディアム・ゲージの試練を受けていたギターは弱いタッチにも十分反応してくれ嬉しかった。本来の適正絃を張られてギターも嬉しかったのだろう。昼食を取る時間がなかったので食いしん坊にはシンドイ二時間の演奏だったが、参加された方々の暖かい眼差しに支えられて心の動きに沿って音楽できた稀有のコンサートが広がった。今まで出遭えた沢山の方々、参加された方々に感謝です。

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