2011年 7月 ほうほう日記

 1(金)
午前中は基本的な音楽理論の個人ワークショップ、午後の『みんなで歌おう』では釜石で被災された方々に向けてのボランティアー活動として『みんなで歌おう』を23(土)に実現を目標に、現地での下見と現地の方との打ち合わせを近いうちにしようということになった。★朝から結構暑い日でキュウリやナスの生長が著しい。野菜畑のキッカケになった、お隣さんから頂いたネギの新芽が伸びてきたので、切り取って食べてみた。香りがよくて感激。暑くなって活発に伸びだしたツルナも美味しく食べた。昨日の雨と高温でカボチャ、ユウガオが元気にツルを這わせている。★夕方になると暑さも収まり、涼しく爽やかな風が吹く当地。東京で公私にわたってシンドイ思いをしている友人に分けて上げたい。せめて都会独特の寝苦しさを軽減させられたらなあ。

 2(土)
今日も暑くなりそうだ。一段と濃くなった田んぼの緑。
The Green Leaves of Summer、様々な“緑”がそれぞれの色に育っている田舎の風景。刈り取ったヨシが風で飛んで水路をふさいでないかと確かめた、大丈夫OKだった。アメリカザリガニが出てきて慌ててしまって腹を上にひっくり返っていた「なんにもしないよ」と見ていたら深みに戻っていった。何匹か居るらしく水の表面が波立っていた。ザリガニなんて久しぶりだった。野菜の支柱用に裏のヤナギの枝を数本貰った。ナス、ピーマンは一本仕立てでは間に合わぬようで、複数の支柱で中心部が混み合わぬようにした。親指の先くらいの小さいカエルがキュウリの葉で何時間もジッとしている。ピクリともせずに動かない。寝ているのか?と見ると、しっかり目を開けている。携帯のカメラを近づけると思いの他に素早く葉の端まで移動、『もう少し近づいたらピョンと飛んでくよ』と。素早い!

 3(日)
昨日のカエル。前回ミョウガの葉で見かけたものに比べるととても小さい。頭から尻までが15mmかな。今朝はナスやカボチャの葉の上にも見かけた、餌を待って捕獲するようだ。ネギの葉にクモが網を張っていたり、知らなかった営みを見かける。昨日見たザリガニにも、子供のようなドキドキ感をおぼえる。パソコンに向かっていて、裏の水路で水のはねる音が聞こえると『ザリガニか?』と思ったりする。★昨夜ウインブルドンの女子ファイナルをTVでチラッと見た。ボールの行方に目がほとんど付いてゆけないので観戦は断念したが往年のプレイヤー達が観戦していたのを見ることができた。HPを休んでいた一週間、クルム伊達公子ちゃんがヴィーナス・ウィリアムズと善戦をしたニュースを思い出した。たいしたもんだ。数日前、西武ライオンズの菊池雄星投手も一勝したらしい。嬉しい便りだ。★午前中、畑の草取りをしていたら急に雨になった。小さなカエル達は気にならぬようだが、俺は一目散家に入りパソコンに向かう。開け放した窓から雨脚が激しくなるにつれカエルの合唱がひとしきり続く。小鳥がヤナギの枝に雨宿りしている。


 4(月)
今日は一日雨のようだ。傘をさして畑を見ていると、キュウリの花に虫が来て蜜を吸っているのを見つけ『雨の中頑張っているなあ』と感心した。★畑仕事ができぬ不満を、音楽の『きまり』というか理論といわれるものが何故存在するのだろうか?という疑問を『音楽を実践しながら感じ取っていこう』というワークショップのアプローチの道筋を考えることに振り向けている。何かを習得する時に『実践し感じとる』ことの大切さは、特に初心者にとって有効でないかと常々思っているから。★釜石に出向き、一緒に歌うことで元気になって貰えたらと『みんなで歌おう』の会場選びをしていると、東北の広範囲の沿岸地域で支援活動を続けているKさんと連絡が取れ話せた。「まず出向き、そこから新たな広がりを期待しよう」と貴重なアドバイス。

 5(火)
ニラ、コマツナ、パセリと一緒に種蒔きしたサニーレタスが元気にしている。昨日、急にナンとカレーが喰いたくなり、強力粉500グラムで作った。大成功で今日の朝食はベーコン、オムレツ、サニーレタスをはさんだナンのサンドイッチ。これもオエリャー美味くて感激。簡単なのでお奨めです。焼くのもフライパンでOKですから! ★カレーに合うナンの作り方★  食べ過ぎに注意!!!☆ナス、ピーマン、トマトが豊作になったら再度カレーを仕立てやってみようと思う。★ユウガオ、カボチャのつるが数メートル伸びていて、カボチャは小さな実を付け始め、トマトも3〜4段、青い実がなり、新たにニンジン、コマツナが発芽した。ここいらで専門家のご指導を仰ぎたいなあ。それと『米ぬか』や刈り取った草でボカシ肥料を作ってみたい。★胃潰瘍の時にも感じたが、土と向き合うって、体にも心にもイイように感じる。謙虚になって色々感じさせて貰える。『野菜づくり』『花づくり』も大きな『心の栄養』なのかもしれない。人と出遭って心をかよわせる事と同じように。

 6(水)
みえこが世話する花壇に咲くピンク、黄色、水色の花。★暑い!コンポスタに土を足し、花を写し、キュウリのツルを二本ビニール紐で誘引しただけで汗だく。トマトの青い実が重く垂れ下がっているので畝の両側に太い支柱を立て、一本を上部に差し渡して、思い果実の房を吊るして幹への負担を軽くした。★農業の専門家に教えを乞えたらなと思っていたら、午後、長ネギとニンニクを土産に適任者が来てくれた。春に植えたネギなのに太く成長している。流石専門家だ。ナント間がいいんでしょ!!!と珈琲を飲みながら質問に応えて貰った。専門家から見れば可笑しな問い掛けの連続だったろうに、タップリと90分のレクチャーだった。中でも意外だったのが「ニンジンは下に伸びるが、大根は上に伸びるから、そんなに高畝でなくてもOK」だった。正に目からウロコが落ちた。「大根は発芽率も高く、育てやすい」そうだ。


 7(木)
青いトマトの実が房になっている。これはミニトマトで一房に20個近く、他に大玉トマトが二本、重い房が三段づつ。市販のプラスチックの細い支柱なので突起がほとんど無く、結んであるビニール紐が果実の重みで下にずり落ちて幹に負担が大きいので、果実の重みを吊り下げて支える横棒を、昨日セットした、重力から開放されてトマトの丈が伸びた。★実を言うと、トマトは直ぐに赤くなると思っていたのだが、随分時間がかかる。赤くなるのかなあ?食べられるか?トマト、ナスは連作を避けるようなので今年はシッカリ観察しておこう。☆今朝、初取りのピーマン二個とナス一個で定番の“ナス・ピーマンの味噌炒め”を食う。ネット情報で見た情報『初めてのピーマンは大きくせずに収穫するように』に従ったが、炒めるとホンの少しだったが美味かった。☆キュウリに子ヅルができているが、こんなに実を付けて大丈夫なのだろうか?ご近所さんは「百本位採れるよ」と仰るが。★昨日いただいた丸々としたニンニクを天日に干している。ネギも太くて美味そうでプロの力に脱帽している。★夕方、画像のトマトの房の一番果が、ややオレンジ色になっているのに気付いた。

 9(土)
外に居ると風をいくらか感じるが、家の中にこもる湿気を飛ばす程ではない。音楽工房は北側の部屋だが、午前中すでに30℃。★スイート・バジルの花の蕾を摘んでトウ立ちを遅らせる。指先がイイ匂いだ。★新しく伸びた長ネギの根元から噛み切る奴がいる。スナップエンドウの苗も数本、根元を切られた。葉を食う虫に石灰を撒いておくとイイというので遣ってみるか?!苦土石灰なら葉に直接かけても大丈夫だろうから。★夕顔の花の香りだろうか?ほのかに匂っている。花の下が膨らんでいるので実になる花だろうか?★暑かったので、土が乾いている畝に水遣りして終わる頃に、大粒の雨がどどっと降り出した。近所の古老の口癖「降るだろうと水遣りしないでいると降らないし、降りそうにないので水を遣っていると降るんだよ」と、何回も絶妙のタイミングでお出ましになり、嬉しそうにノタマウのだが、今日は来なかったなあ。釜石で最高気温が36℃だったとか非常に暑い一日だった。

10(日)
午前中に、大きく長い揺れがあり、一瞬3/11を思ってしまった。★今日も暑くて、麦茶をガブ飲みしながら草取りを夕方に、シャワーで汗を流して野菜達を撮っていると、今年初のヒグラシの声が聞こえる。幾らか涼しい風が吹いている。一番最初に植えたトマト、ナス、ピーマンの内で、まだ未収穫の黄色のトマトが、ここ数日で約20個付いた1段目の房の3個が色づいたので追肥(8-8-8の化成肥料)してみた。ミニトマトという表示の苗だったが、黄色のぺティトマトのようだ。トマトって簡単に育てられると思ったが、ネットで調べたら初心者向きの野菜ではないらしく、ビビリながら栽培日誌をつけながら楽しんでいる。脇芽を摘んでいるが、大玉トマトと同様に子供の頃嗅いだ青臭さは殆どしない。この脇芽も根が定着するまでは摘み取る時期を遅らせるとか、ナルホド初心者には手がかかるが、その分色づいたトマトが可愛く見える。★長靴を履いての作業が少なくなり、サンダル履きで動いているので、二、三日で土の汚れか?と思った程サンダルの形が付いた日焼けになっている、ヤッパリ地黒なので日焼けが早いようだ。農作業は長ズボンで我慢しているが、そろそろ半ズボンの季節だ。


11(月)
視野検査をして瞳孔を広げ網膜の写真を撮る。これが結構大きなストレスで、昼には終わったが、カンカン照りの中を歩いたせいか頭痛がひどく家に帰ってから暫く眠った。室内でも30℃を越えていたがシッカリ眠れた。★遠くで雷が鳴っていて、雨を期待しているが中々降らない。葉物だけでもとバケツに水をいれると、油蝉にまじってヒグラシが盛んに鳴いている。ナス、ピーマン、トマトの根元に1リットルづつやっていると、ウグイスや鳥達も鳴き始める。雷鳴は更に遠くに移動。岩手も今日で梅雨が明けたそうだから降らないかな。タップリと降って欲しいが空も明るくなった。★この時期にウグイスがさえずるのは珍しいとご近所さんは仰るが果たしてどんなもんだろう。

12(火)
カフェほうほうをオープンした頃、知人の休んでいる畑の隅を拝借して野菜作りをやったのだが、この夕顔も育てていた。当時は冬瓜と思い込んでいた位の無知で無謀な調子だったが、秋に沢山収穫したが、育ってゆく様をつぶさに見る時間はなかった。この夕顔のデカイ実の煮付けが大好きで、今回再度挑戦して認識を新たにしている。直ぐ枯れてしまう花の佇まいが何ともイイ。花色は白(白ではない花もあるらしいのだが)で綺麗な様子で、香りがイイ。かなり奥ゆかしい香りが夕暮れに咲く様を愛でながら、吹けたら篠笛を奏でたいと想う。★若い頃、自由国民社の月刊音楽誌『新譜ジャーナル』で連載していた講座『ギター実践教室ワン・ポイント・ギター』にテキストとして載せた自作の楽曲をご存知の方が盛岡にいらして、お仲間で歌っていると知り合いが教えてくれビックリしている。ぜひ作者の演奏で聴きたいと誘われ、来月に出かけることになった。

13(水)
先日頂戴したニンニク、根元より10cm位に切り、紐で吊るし干しているが、そこに5、6cm位の綺麗な緑色のバッタが止まっていた。切り口に顔を近づけてニンニクの匂いを楽しむ様にしている。イタリアン系のバッタか?と妙に可笑しい。★今朝パラパラ程度の雨があったが、野菜畑や花壇は水を欲しがっている。夕刻の遠い雷鳴は定例になって風は気持ちよく吹き、ヒグラシの声も大きくなっている。長ネギの根元を食う虫がいるようで、何本かが切り取られている。トマトやコマツナに苦土石灰を振り撒いた効果があるようなので、長ネギにも試してみた。★ミニトマトの黄色に熟したものを味見した。今日好みの甘みが口に広がる。ナス、ピーマンを収穫したので、スイートバジルとニンニク風味のイタリアンで炒めるか?!★夜、久しぶりにまとまった雨が降り、風が家の中を通り気持ちよい。


14(木)
夜に降った雨で野菜や花達がどうなったかが気になり朝早く目が覚めた。単なる老人の早起きか?この辺りでは宵から大雨洪水注意報が出ているようだが、朝日が雨後の田園風景を照らしている。夜咲いた夕顔の花が千切れる程の激しかったようだが、皆元気そうにしている。草取りしながら見て回る。★目覚めてラジオをつけたら『なでしこJapan』がセミファイナルでスウェーデンに勝ったと報じていた。快挙!、ファイナルの健闘を祈る。★しばらく、お声を聴く機会がなかったNHK盛岡のUさんの語り口に、昼前のニュースで出遭え感激。数年前に番組で『カフェほうほう』に取材にいらしたこと、スタジオ収録の楽しい会話を思い出している。

15(金)
娘に誘われて、見頃かな?と北上川河畔に紫陽花を見に行って来た。此処花巻市東和町は二晩雨だったので、ご近所の紫陽花が青、白、赤と咲き始めているが、降水のない処だったようで、一、二本だけ、ほんの少し咲く程度だった。しかし気持ちよい空間でカッコーやヨシキリが大きな声で歌っていた。★二晩雨が降って幾らか涼しい夜なので稲や野菜や花はほっとしているようだが、真夏日の暑さに弱っている方にはシンドイ湿気がこもっている。★畑の作業をしている夕方、お散歩のわんこが直ぐ傍の水路をジャブジャブ歩くのを見て、オー水浴びイイナアと思う。★釜石でのボランティアー活動の下調べに行ってくれた仲間の感触では、現地の方々との交流なので、涼しくなってからのが良いだろう、と時期をずらすことになった。

16(土)
トマトって葉の付け根から脇芽がでて主枝の成長を妨げるので、脇芽を取り除くのだが、時間はかかるのだが、この脇芽を土に挿すと殆どが新しい苗になる。挿し芽に成功したものが元気に成長しているのを見るのは大変嬉しい。ネットで調べた受け売りだが、早い時期から肥料を与えると、葉ばかりが茂って実が付かないので毎日水遣りだけしてきた。この位育って花が付けば一回目の肥料を施してイイだろう。これだけ暑いと野菜の成長は更に期待できるだろう。★しかし暑い!焦げるくらいの陽射しで、10時前で、家の中でも30℃、湿度が70%を超えている。昼過ぎで工房は32℃、幾らか風がでたのか湿度は60%まで下がっている。


17(日)
外は暑いが風がある。昨日の夕方に水遣りした処も既にカラカラで、随分夏らしい空の下で頑張っていた草刈り機の響いていたエンジンが止まりセミの鳴き声がジージーしている。家の北側の工房の室温でも午前中なのに32℃、湿度約60%。窓の位置のせいで風の通りがイマイチ、今年一番の暑さかな。☆休憩していた草刈り機がアチコチで一斉に再開、唸るエンジン音に、刃が硬いものに当たるキーンという音がしている。☆仏壇に供えていたミニトマトの初物を頂戴、この暑さでは昔の青臭い風味が恋しい。★日が落ちる前に近所の原っぱで刈り取った草を燃やしていた。辺りは「おっ!忍者の煙幕か?」と身構える程の白い煙に蔽われていた。移住前に家族で遊びに来た夏休みの匂いだ。東北道を降りて車の窓を全開にすると田園のイイ匂いが入り込み、全員でうっとり感激したもんだ。咲く花の香り、土や水、刈った草を焼く匂いが綺麗な空気に混じっている。ホントにイイ匂いだ。今日の暑さの名残の油蝉、ヒグラシの涼しげな音色やカラスや小鳥の家路につく鳴き声が、夕空に響いている。


18(月)
なでしこJapan 優勝おめでとうございます!!!
早朝に起きてファイナルを観戦した、凄かった。どちらのティームが勝っても文句無しの稀にみる好い試合だったと思う。昼間の暑さからは想像もしなかった涼しさで全部の窓を閉めて、暖かい牛乳を飲みながらTVに向かっていた。素晴らしい試合を観戦したので、直ぐには眠れぬか?と横になったが、直ぐ眠れた。★起きると9時、早朝の涼しさは何処へやら、野菜を見ただけで大汗。★強い台風が近づいているとか。被害のないように祈る。


19(火)
少し涼しい、ようだ。土と付き合うようになってから気付くことが以外に多い。と云うか、知らなかったことに気付く。昨日まで気か付かなかった処に、ボンヤリと色があってカメラを向ける、よく見ると綺麗な花の集まりのようだ。パソコンで編集して見ると、複数の“温泉卵”のような黄色と白の花で、多分園芸種なのだと思う。★激しい陽射しがないので昨日までの猛暑は一段落か?風があるので過ごしやすい。コンクリートの多い盛岡から帰ると田んぼを渡ってくる風にほっとする。強力な台風の行方が気になる。どうか被害の少ないことを祈ります。


20(水)
大きくて強い台風に向かう風が激しい。裏の林全体をビュービューと風が揺さぶっている。ピーマンが一本真横に倒れていた。田んぼの稲が波打ってそよいでいる。リュックさんに会いたくて庭を歩いてみた。彼が設計し、彼やせっちゃん達が世話をしている庭は季節の折々の野生の植物達と会話する表情が豊かで、歩いているとついつい、オシャベリに参加していて、リュックさんの物静かな語り口が聞こえるようで好きな処です。激しい風でスモークツリーのモクモクした花が通路に落ちていた。暫く歩いていると東和町の好きな場所の表情を見たくなり、家に戻り車で散策してみた。


21(木)
朝25℃まで上がってない気温計。湿度も50%台。夜は寒いくらいで毛布をかけて寝た。まだ台風への風が強いが、昨日くくって倒れないようにしたピーマンの紐を外し、気になる“林檎畑”に出かけてみたら青い林檎の実が沢山みのっている。これはピンポンボールより大きくテニスボールよし小さく、少し赤みがさしている。摘果しているのか、地面に小さな実が沢山落ちている。風の仕業か?此処の林檎畑は家から近いので、じょにことの散歩でよく来たものだったが、最近は年に一回か二回程度で前回は花の季節直後で残念だった。隣のカボチャ畑には細長い形のカボチャが見事にゴロゴロ出来ていてる。家のカボチャは広範囲に葉が茂っていて、最近の実の具合をチェックしていないので、帰宅後直ぐに葉をかき分けて観察したら、結構大きくなっていて、直径20cm位に成長していて、他にも出来ているらしい。買ったカボチャの苗は一株なのだが、コンポスタで仕上げた堆肥に種があったらしく二株が育ち茂って、みえこが毎朝、雄花を取って雌花に受粉させている。『一株で三つ目からは“うらなり”だよ』と農業の先輩は仰るが、隣のオバちゃんは『10個位なるよ』と仰る、果たしてどちらが・・・?。★ミニトマトは大丈夫だが、熟してきた大玉のトマトを毎日少しづつ鳥がついばみに来ている。『カラスは頭が良く食べ頃を知っているから気を付けろ』とも云われてる。カラスか?☆草取りしたが、土がカラカラで根が切れてしまう。★夕方、買い物の帰りに電光温度表示が18℃でビックリ、ナルホド汗をかかなかったわけだ。


22(金)
春に福寿草を見に行く処で、此処に来ると心が落ち着く。そんな場所が東和町には幾つか在る。綺麗な水が流れる処にはイイものが在ると感じる。★午前中に歩いていると、以前に逢ったニャンコが何処からともなく出てきて傍に寄ってくる。猫に詳しいみえこはセミ・ワンダーじゃないかと云うが、俺の靴が好きなのか今回もスリスリして可愛い。山間を登っていくと更に急な登り坂を発見、行ってみると大きなタンクがある浄水場だった。平地に比べると涼しさバツグン。随分登って足がパンパン。山間では黒い雲が出てきて雨になるかなと思ったが、期待はずれだったようだ。★食べ頃の大玉トマトを二個ついばまれて、二人で対策をねる。防鳥(ぼうちょう)ネットが良いのではないかと町内のホームセンターで買い込み、仕掛けてみるが、トマトの実にからまってうまくゆかない。見物になり、みえこが一人で三本のトマトごとグルグル巻きにして終了ということにした。


23(土)
成島の毘沙門さんの参道の紫陽花。車で上まで行ったが参道の両側に咲く紫陽花の表情を見ながら、殆ど階段を下まで歩き、帰りの登りは足がガクガクになる。日照り続きで紫陽花は大変だろうに頑張って咲いていて、両側の林の中からの風が芳しい百合の香りと届けてくれた。★三日振りの陽射しでセミの音が活発、工房裏の林全体から聞こえてくる。★午後1時半頃トマトを摘んでいたら、大きな地震、震度5強だとか。被害がないように祈る。★防鳥ネットが効果を発揮か?今日は鳥がついばみに来ていないようだ。熟したトマトを二個外して鳥の“ついばみ用”としてセットしたら、一口食べていったようだ。★ほんの“お湿り”だったが夕方、やっと雨が降って、植物達にはめぐみだ。ぐっと涼しく窓を閉める有様。今回の涼しさでストーブを点けた家もあったとか、体温調節がマッコト難しい天候だ。


24(日)
昨日の雨は葉が湿った程度で、今日は気温が上がって土の湿りは乾燥している。高校野球の岩手県大会は未曾有の大震災を経験した各チームが善戦し、今日県代表が決まる。花巻東と盛岡三高、いずれが勝ち進むか?健闘を祈る。★この山間の集落の画像の奥が田瀬湖の方向、昨夜花火大会があって土沢まで打ち上げ音がドンドンと響いていた。★工房で仕事をしていると、4時頃、イキナリの土砂降りの大雨となった。小一時間降っただろうか、畑に水が溜まる位野菜達は大喜びだったろう。そんな時に娘から電話でバーベキューをやろうと誘われた。驚いて東和はエライ大雨だぞと云うと、あちらは左程ではないから是非に、と強行だ。程無く止んだ頃、車で迎えに来て、息子家族も合流し、あちらのご家族と一緒に腹鼓。


25(月)
昨日の雨で潤った植物達はゴキゲン!ご近所の紫陽花もしっとりして咲こうとしている。これは咲きはじめで白っぽいが青になるようだ。キュウリは昨日バーベキューに誘われ取らなかったので、今日の収穫は10本だった。毎日、酢の物やサラダでご馳走になっているが、懐かしい“キュウリのきゅうちゃん漬”にしてみるか?!実は一昨年、失敗に終わっているので。★土曜の昼間、今朝と大きな地震。震度5や4の揺れはあらたな恐怖になってしまう。ご近所の一人暮らしのご老人を見舞った。★お昼前後、植物達が雨の恵みを、如何に受けているかを観察しようと、歩いてみたが、大雨だったのは家の周辺だけか?と首をひねるような表情だった。田んぼへの水路の水音も特に活発でない。余り激しい雨は土の表面を流れてしまうのか?★夜、中学の同期の方から電話で3.11や、それ以降の地震の見舞いを頂いた。こちらの状況を話し、ホッとされ最近の同期会に出席いただいた先生の様子を伝えて貰い、大いに盛り上がった。歳をとるにつれ忘れていた昔が思い出される、今日この頃。


26(火)
今日の岩手は上空に強い寒気が入り込んでいて不安定な空模様だそうだが、幾つかのカボチャの実は元気に大きくなっている。夕顔は親指の先位のが付いているが、果たして大きくなれるのだろうか?今日の盛岡講座で“冬瓜と夕顔を勘違い”している方が居るのに気付いた。矢張り県外から移り住んでいる方だった。★カフェほうほう時代のお客様から「味噌作りは教えたとおりやっているか」と叱咤激励の電話を頂戴したそうだ。大迫の方だが、毎年東和町の豆で仕込んでいるらしい。使っているこだわりの麹のメーカーも教えていただいたので、みえこは味噌作りを目指している。みえこの亡くなった母が毎年、麹屋さんに頼んで仕込んでいた味噌も遂に無くなり、町の麹屋さんも店を閉め、母の味噌のファン達は皆ガッカリしている。味噌作りは敷居が高かったが、作り方を再度シッカリと教えられ、少し作ってみようか、と思う。


27(水)
朝から雷がゴロゴロ鳴り、時折雨がまとまって降っては止みを繰り返しているが、湿度を示す針はは75%から動かない。畑や花壇の畝の周りの草は一日でぐ〜んと伸びるのには驚く。★散策コースにある集落には大きくて太い胡桃の木があり、青い実が房になっている。此処に暮らす代々の人々が大事にしてきんだろうなあ。人と一緒に永らく生きてきた大きな胡桃の木。静かに立っている姿は、大きなものを伝えてくれている。★みえこの花壇を見ていたら、大の苦手のヘビを発見しビビる。暫く見ていたのだが、長いヤツが花壇の脇のレンガの上にビローンと伸びたまま動かない。地面をトントンしても動かない。「具合がよくないのか?」と目を近づけると素早くミントの草むらに素早く隠れた。ヤッパリ、あのニョロニョロっとした動きなのに機敏さが怖〜い、一瞬で超涼しくなっちまった。★家の中が暑いので、夕方に家の周りを歩いた。稲が一気に伸びたのかもしれない。気持ちよさそうだ。
★NHK盛岡のアナウンサー上原さんのお声が以前のように豊かな響きになってきて嬉しい。先週の声は病気をされていたのかな?とインターネットで調べてみたが、判らず気になっていたが、お元気そうになり何よりです。


28(木)
ヤギの親子が暮らす小屋の傍にヒマワリの花が咲いた。暑い夏休みの花だ。★キュウリが14,5本も取れたので前回失敗した『きゅうちゃん漬』に再度挑戦。1cmの輪切りにして軽く塩で重石して一晩漬ける。丁度ひたひたの水が出たので、漬け込み液は、これと同量になるように醤油、味醂、日本酒、酢で調整しアルコールを煮立たせておく。一晩下漬けしたキュウリを布巾でギュ〜ッと絞り、漬け込み液に入れ、沸騰したらざるにあける。この時点で味の調整をする。キュウリの荒熱がとれたら再度漬け込み液を煮立たせキュウリを入れ、細切りの昆布、ニンジン、生姜を加え一煮立ちさせ、そのまま冷まし出来上がる、予定。☆最後にタカノツメを入れたかったが、子供にも食べさせたかったので今回は断念し、胡麻は在庫がないので省略。冷めるのが待ち遠しい。★遅い昼食、『きゅうちゃん漬』をお茶漬けで味見。美味い、胡麻と唐辛子を加えれば尚旨いことだろう。一本の苗で食べきれないほど実がつくので、作り方を調整してみたい。


29(金)
朝だけども昼顔が咲いている。霧雨がしっとり降っているなか野菜を見ていると、ご近所のオネ−サンさんが「いい雨だなっす」と本当に嬉しそうな声をかけてくれた。稲作や畑をやっている方なので、育てている植物が嬉しがる気持ちが、そのまま世話をする人の声と言葉になって届いてきたようで、心がアッタカクなった。日常的な挨拶だろうが、恵みに感謝する気持ちを共に感じ合う機会を与えて貰った幸運を感じる、向き合って共に感じ合うという、言葉の在り方。★夕方まで蒸し暑い空気が淀んでいたが、しっかりした雨になり急激に涼しい風が吹いている。黒い雲の下、周囲の山々に白い煙のような雨が動いている。裏の林に降る激しい雨音にMalvina Reynoldsおばあちゃんを偲びながら歌う。


30(土)
集中豪雨による新潟、福島の被害が伝わり、皆様のご無事、安全を心から祈る。継続中だった花巻市の大雨警報は午前中に解除された。★Malvina Reynoldsおばあちゃんの歌を久しぶりに聴いた。60年初期の作品でYOUTUBEで。核実験への抗議をご自分のギターで細かいコードを省略した独特の声で。東京で会う十年近く前なので、若い声だった。


31(日)
日の出前に大きく長い揺れがあった、岩手は震度4だった。やはりドキッとして眠れなくなる。震源地近くの福島では震度5強とか、被害のないように祈る。★近所の最近焼かれた田んぼの傍の空き地から青い芽が伸びている、その成長のはやいことに驚く。うちの野菜畑も庭でも草が一日でぐんぐん伸びて、画像のヨシも伸びている。今日は裏の林のセミの声が大きい。セミの数も種類も増えているのか、元気に大合唱だ。★今年の畑仕事で頑張っているイボイボ付軍手に穴が開いたので、ホームセンタに作業用手袋を見に行った。手頃なモノが見つかり気分良く、N.グリフィス、N.ヤング、J.テイラー、D.マクリーン、C,S,N.&Y.などを聞きながら、お気に入りスポットを巡り北上方向へ一回りドライブ。明日、盛岡でライブがあるので畑仕事は指の負担にならない程度で終える。★80%近かった湿度が70%まで下がって気温は25℃程度、外で動かずにいると肌寒い位の涼しさ。

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