2011年 6月 ほうほう日記

 1(水)
去年の今頃、所用があって町外に出た帰り、亡くなったばかりの友人達を偲びながら峠を下り東和に入った時に花盛りの大きな藤の木を見かけて車を降り彼らの冥福を祈り、花の下で手を合わせた。その藤の木に今日のウォーキングで行き当たった。いつもと異なるコースを気の向くまま歩いて辿り着いた。去年より時期が遅いので花数は少なくなっていたが綺麗に咲いていて芳しい香り。しばらく花の周りを歩きながら、遠い処に行った友人達が傍に居る様に感じて辺りを見渡すと、そこから伸びる坂道が妙に気になって、初めて歩いてみた。沢の音が気持ちよく聞こえる山間の郷で平地では終わっている木蓮が咲き残ってている。田んぼの土手の草を刈った匂いが広がる素敵な坂道を沢の音を聞きながら登る。一時間で帰るつもりが二時間になり腰が痛くなったが藤や桐、アヤメの花、大きな黒い牛達に遇いながら登ると見覚えのある広い道路に合流する辺りに来た。道端の草の上に腰を下ろし持参の茶で休憩。ウグイスの声が山にコダマしている。時たま何処からか甘い花の香りが届いてくる。流れる水音が更に心を和ませてくれる。★長時間の散策になったので空腹を感じながら帰り、すぐに昼食。午後は畑仕事。昨日石灰をまいて軽く混ぜた辺りを更に鋤込む。小松菜は『植え替え』をしないようなので石灰が落ち着いたら、今回の様に密集させずに種子蒔きを『スジマキ』、時期をずらしてやってみよう。☆去年強く剪定したバラの花の蕾部分が延びてきてアブラムシが付き始めている。小松菜もアブラナ科なのでアブラムシが好むとか、どんな風になるやら?。★雫石方面がすっかり気に入ったようで娘から『次回は案内板のあった“アスパラ狩り”に行こうよ』とメールが来た。花屋さん、ランチを食べたパン屋さん、手作り豆腐屋さん、全部が大当たりだったが、俺は東京風の“ほろ苦小松菜”との出遭いがイチバンかな。野生の“山アジサイ”の今後も大いに楽しみだ。風が冷たくなって畑仕事は、早めに終えた。

 2(木)
楓のプロペラを付けた種子、最近は雨模様の日が多いので飛ぶタイミングを待っているようだ。赤いプロペラが飛ぶのを是非とも見たい。★今日も二時間ウォーク。畑の様子やお庭の花を拝見しながらアチコチをウォーキングというより見学。産直へ野菜を買いに行っても、店頭の野菜苗が気になって、ネギの苗を一束買ってしまった。☆消石灰を蒔いてない処に溝を掘っていると農家のオカーサンが声をかけてきた。「タヌキが出てこない?うちでは畑を大分荒らされたんだけど」「畑って云ったって、俺のは畑の真似事だからタヌキも『旨くないんでないかい!』って思っていると思いますよ」「あらそんなことないでしょ、この辺りも最近タヌキやキツネにカモシカが居るから気を付けてね!」とご忠告。どのように気を付けるのか?皆目判らないので、いい加減に返事をしたら「カモシカは裏の林の中を走り回っているの、とても可愛いの」と教えてくれた。☆一束12、3本ネギを横に寝かせて並べて間隔をチェックして、土をかけていると雨がしとしと降り始めた。止みそうにない梅雨のような霧雨。頭も背中も濡れ始めたのでピッチを上げて完了とした。家に入りネットで今後の肥料のやり方を調べると、根が落ち着くまで肥料は無用らしい。十日から二週間待たないと消石灰を混ぜた土を寄せるのも出来ないので、勉強期間としよう。今日ニラの発芽を発見したので、雨も良いお湿りなのだろう。

 3(金)
『みんなで歌おう』を終えて家に帰ると、まだ畑に明るい陽射しがあり一仕事することになる。二時間位土を耕し、石や草の根を除き、続々発芽中の小松菜、サニーレタス、ニラの畝に水をやると暗くなっていた。パセリは未だに出て来ないようだ。腹もへった。裏山の林の影が100m程伸びているのに気付く。そうだ昼に八戸の友人が故遠山さんの演奏をDVDにダビングして届けてくれ話込んで昼食を取りそこなったのだった。★日記で“去年、藤の木の花の下で偲んだ故人”のひとりが遠山さんである。トムジェリのギタリストでトムジェリへの加入を口説きに通ってくれたのだ。当時私は渋谷のライブハウス『青い森』でプロデビューし音楽監督兼任で演奏していて、そこに故ジミー時田氏とマウンテン・プレイボーイズが出演し「日本にもこんな凄い演奏をする人達が居るのだ」と脱帽した直後で、リーダーの谷岡さんが訪ねてくれ『一緒に演らないか?!』と誘ってくれたが『C&Wは余り知らないので』はっきりした返事はせずにいた。その後遠山さんの熱い勧誘が続き、加入することになった。彼に会えなかったら、今の俺は居なかったと思う。遠山さんの亡くなる三年位前の演奏だそうだ。聴かせていただこう。


 4(土)
道をはさんで立っている対の石の柱、その上下に穴が貫通してて、西側の上の穴から見たもう一対の柱。十年以上「これはナンダ?」と此処を通る度に首をかしげている。近くに愛宕神社が在る。関連があるのかな?3kgづつのダンベルを手に握って歩くと汗ばむ陽射し。愛宕神社に行ってみよう!と横の坂道を登るが、急な斜面で直ぐにヘバリ休憩。カッコーが鳴いている。『カッコーが鳴くとジャガイモの植え時』と誰かが云っていた。ジャガイモを植えるスペースはもう無いなあ。神社までの急な坂道をフーフーしながら登り参拝。社殿横に小道を見つけダンベルを社殿脇に置いて歩いてみる。肥えた腐葉土で被われた土をコンポスターに入れよう、と少し頂戴する。結構汗だくのまま来た坂道を下りる。転ぶと下までゴロゴロしそうなので慎重に下りる。『趣味=登山(下山も含む)』というケッタイナフレーズを思い出し笑う。膝もワラッテいる。☆残すところ10m辺りで、ニャンコが呼んでいる。見渡すと何処かで会ったニャンコが近づいてくる。「可愛いネコちゃんよ、何処で会ったっけなあ?」、そうだ二三日前に会ったな、あの時のニャンニャンだ。『そうだよ』って云う様に更に近づき俺たちの足にスリスリしてくる。みえこが云うにはアメリカン・ショートヘアーだって、道路に仰向けになって親愛を示してくれた。★昼食後、草刈りと例のアヤメの移動作戦を実行していたらドシャ降りの雨。アヤメだけ残して草刈りしておけば、地域の一斉草刈りでも残される可能性が高いか?!と切りの好いところまでお釜を振る。お釜じゃなくて、鎌だった。ご飯を炊くお釜がプランターになっているのを見たせいか?!

 5(日)
これが例のお釜のプランターです。道路沿いに置かれている。実った柿や栗の実を見上げて歩いてたのだろう、去年の秋に此処を通っても気付かなかった。大家族のご飯を炊いていたのだろうなぁ。大豆を煮て、お味噌を作れる大きい釜だ。底に穴があいてプランターに変身したか?★早朝に行われた地域の一斉草刈り、例のアヤメは刈られずに済み、今朝から開花している。道路際に咲いていたマーガレット他の草は刈られていたが。☆今日は猿ヶ石川の畔を歩いた。みえこの幼い頃の思い出がガイド。釣りをする人が歩くのか、川原の肩位までの草原のかすかに踏まれた跡を辿り、水際まで降りて(ここだけの内緒だが、大の苦手のヘビが居そうで俺は怖かったのだ)、川面を気持ちよく吹く風を体感。土地の人に何度か聞いた『蛍の名所』って此処らしい。土手を登って道に出て畑の作物を見学しながらグルッと回って帰る。★昨日草刈した土手の斜面、刈った草を一ヶ所に集めると、アヤメの存在がクッキリした。ご近所の方の目に届いたようで「昔のアヤメ、こんなに生えていたっけ、スッキリした色がいいね」だと仰る。此処に越してきて以来、初めて咲いたアヤメ、何ともよかった。このアヤメは黄色で、よく見ると細かい模様がチョコットある種。最近よく見かける色の多い派手さはないが、好きな趣だ☆今朝の地域一斉の草刈りは、今回の複数の地震で土手がアチコチで崩れたので、斜面に降りて草刈りすることを避けたのかもしれない。陽が登るにつれて一斉に楚々とした風情で咲いている。花が咲き終わったら、水際の土に植え替えようと思うが。アヤメの生態をネットで調べよう。

 6(月)
『田瀬のあやめ苑』のイメージが大きいので、勝手に『あやめ』と呼んでいるが、菖蒲と書いてショウブ、アヤメ。カキツバタ(杜若)の違いがワカリマヘン。東京では五月の節句のショウブ湯のショウブの香りが懐かしい。どうやら俺が気にしているのは“黄菖蒲”で明治に渡来した種らしく、アチコチのお庭にも植えられていた。★今日のウォーキングはダンベルの日で、近場の“畑の見学ツアー”と考えて歩き出したが「もっと歩こう」と足をのばし、結局8km近く歩いてきた。途中道路際に作られたゲートボール場で、お茶っこ休憩したので2時間以上気持ち良い風と一緒の散策となった。みえこは山菜の“ミズ”というのを見つけ摘んで帰り、ゴキゲン。花壇の作業を後回し、調理している。★昼食後、野菜達に少しの追肥を施す。三本のトマトは背が伸びたので仮支柱を本支柱に変え、紐で軽く固定。ユウガオが風に揺れすぎているので支柱を。アスパラの株の近くに加えた堆肥から発芽したカボチャ三本、本葉が出てきた。植え替えで根を痛めそうなので、これらにも軽く肥料をばらまく。☆スイートバジルの発育が遅いようだ。寒い日が続いたせいか?早植えか?☆負担を少なくしようと摘果したので、今年の桜桃の葉が元気そうにしている。苗を植えた次の年から実を付けていたので、今年は木を太らせたい。これにも追肥をした。★夕方、野菜畑の作業を終えてから急に素振りをやりたくなり、重い枇杷の木刀を取り出し庭で振ってみた。岩手に来てから始めての素振りで、鈍っていて50本がやっと。


 7(火)
永らく疑問に思っていた4日のブログに書いた『穴の開いた石の柱』は、矢張り近くの愛宕神社の祭礼の時に旗や幟(のぼり)を立てるものだとか。ウォーキング途中で会った方に教えて貰った。そう云えば長い立派な幟が立つ祭礼の風景は遠くで見た記憶がある。柱に貫通した穴から覗いた景色は子供の心に戻るように感じた。多分、あの穴を覗き込む大人は、そんない居ないだろう。★午前中は“花巻市まなび学園”にて『花巻市シニア大学・大学院』で生涯学習を楽しむ先輩方と有意義な時間を過ごしてきた。☆ハチマキで畑づくりに汗をかいていた時に通りかかったSさんが企画し、ご指名を受けた講座『おもしろ音語り』は、大震災以降感じている無力、非力を感じながら、音楽実践でしか社会参加できぬ講師への大きなエールとなったと感謝するとともに、出遭った方々と共に学びながら生きてゆく、という人生の素敵な命題を頂戴したように思える。来年の2月の講座もSさん通じ話がまとまっている。★久しぶりに街へのお出かけは真夏日と思える位に熱さを感じた。講演の後、所用を足し東和に戻ると田園のもたらす涼しさに感激し、ウォーキング、畑仕事を楽しむ。昨夕の突然思い立った木刀の素振りは一日置きのダンベル・ウォーキングの成果か今日の演奏への悪影響はなかった。

 8(水)
夕方まで歌っているウグイス。今年の安俵のウグイスの声量は見事な豊かさ、フレーズは一般的なものより多かったり、少なかったりしているが、可愛らしい。『ねえ、聴いてよ!』と誰かに歌いかける。ウォーキングしていても歌が聞こえてくるからウグイスのテリトリーは広いのかもしれない。★今日のウォーキングは安俵街道を南へ、毘沙門さんの下を猿ヶ石川に左折して川辺で軽いランチをして2時間半コース。食後、歩き出すと体がだるくなっていた。歩くペースも少し速くなったようだが、庭先、道端、川原に可愛い花が多く、珍しい花に出遭うと立止まってウットリしてしまう。毘沙門方向では“・・・キョカキョク”と歌う鳥が元気にしていた。★遅れて植えたネギの苗が落ち着いたようなので有機肥料を根の上の土に軽く混ぜ込んで、数日後に軽く土寄せしよう☆昼、バラの蕾のある枝にアブラムシが目だってきたので牛乳を薄めて散布してみたが、夕方見ると矢張り込み合ったアブラムシは居る。希釈し過ぎたのだろうか?。バラに付いているアブラムシが野菜に移動したら大変なのだが。木酢液の薄めたのも殆ど効果ないようだし、強い殺虫剤は使いたくないのだが。☆種蒔き畝ではパセリらしいのが発芽している。小松菜が一番茂っていて、毎日味噌汁の青みにツマミナが活躍している。サニーレタスも赤茶の本葉になっているがコマツナに被われている感じ。まだ細い針のようなニラ。四種の種蒔き畝は夕方、水遣りをしている。

 9(木)
よく歩く山間の道の斜面に咲くエニシダ。子供の頃から、こういう形の豆系の花に目が向いてしまう。多分エニシダの種だと思うが、黄色の花の内部に赤が加わっているのを散策中に見かけ、同好の方の庭造りに興味津々している。★珈琲ガラや野菜ゴミを仕込んでいた二つ目のコンポスターを開け、今回刈った草を入れ、土と堆肥を層にして仕込んだ。野菜畑と花壇から出た草の山の三分の二位が二つのコンポスターに入ったが、EM菌入りの堆肥を加えることで夏以降までに消化されるのを期待している。☆夕方前に雨が降りだし畑仕事を中断してパソコンに向かっているが、窓の直ぐ側に来てウグイス君が歌っている。小学生の頃、家の垣根で鳴くウグイスを早朝に見た記憶が蘇る。雨は嫌いじゃないのかね?何処で歌っているのかと網戸に顔を近づけてキョロキョロしていると、気付いたのか林の中に移動したようだ。


10(金)
白い紫陽花がしっとりと水の風景を見ている。土の酸度によって花色が赤く、或いは青くなると言うが白い花は影響を受けないのだろうか?家の花壇には雫石で買った“山アジサイ”が赤い花を咲かせている。★草刈りをして土を耕して一ヶ月が過ぎた。始めはゴロゴロしていた土も何回か耕し続け、大きな草やミントの根などを除いて草の山に積み上げて堆肥づくり。『カフェほうほう』時代の毎日投入していたコンポスター二つの珈琲ガラは好い堆肥になったようだ。物置に何年間も置きっぱなしだった大袋の“油粕”は野菜や花の元肥として大活躍。☆トマトは花が咲き、青い実が付いたので、追肥を少し施す。野菜畑の真ん中に居る“桑の木”の実も太ってきたかな?「黒くなったら食べられるよ」と隣のオバちゃんが幼少の頃を語ってくれた。

11(土)
激しい雨音で目覚め、野菜達が気になって見に行く。トマトは雨が好きでないらしいのだが。カボチャも雨の中上向きに黄色い花を咲かせている。大丈夫か?降り続く雨で野菜畑は一ヶ所、雨が溜まっている。★七時過ぎに娘から、これから孫を連れてゆくからと電話。運動会はコミセン(コミュニティーセンター)の体育館で行われるとか。暫くはゴキゲンにしていた孫がグズリ始め、立って歩けと催促。持参のオムツバッグに“おんぶ紐”が有るかと探すがない。地震で倒れた箪笥に父の形見の“兵児帯”が有ったのを思い出し、使わせると朝食の支度をするみえ子の背で静かにしている。☆二時間過ぎて空腹なのか文句を云っている。小止みになった雨、風がでてきて、裏のウグイス君も元気な歌声で“アヤシテ”くれてるようで助かる。☆三時間半頃、おしめか、眠いのか泣き出した。乳母車があれば乗っけて、押してで何回か寝かしつけたのだが、雨だから乳母車がない。車のカセット・テープの“Teach Your Children”を聞かせる。EとDのスタジオ・ヴァージョンに耳を澄ませていたが、ライヴ・ヴァージョンは何故か気にいらぬようで再び泣き出す。オシメを取り替え、だっこしてもらってベッドで眠った。ひぇ〜、疲れた!ウグイス君が、今度は俺らの努力をたたえてくれるのか元気に歌ってくれている。静かだった雨音も加わり、ウグイスは林の中に移動して歌っている。子守唄かい?助かるよ。★昼を過ぎて雨が上がったので、野菜達をジックリ見てみた。茂ったコマツナを摘まんで、下に生えているニラに陽が当たるようにし、伸びてきた草を抜いたり。トマトが伸びて固定していた紐を上に、花が外を向くようにずらす。コンポスターから出てきた“『ほうほう』の厨房で、じゃがいもの芽を取り除いたキレッパシ”から根が出ていたのをアスパラの側で発見、何だか嬉しくなりネギの畝の端に植えてみた。☆トマトにアブラムシが付き始めた、ゴメンよと許しを請いながら指でツブス。ピーマンの根元に干草を敷く。

12(日)
アチコチのお庭で見かける薄いピンク色の花。深紅の花もあるようだ。バラ科の花だね、きっと。★かなり強い陽射し。トマトと隣の黄桃にアブラムシが付いたと思ったがハダニのようだ。指で葉や枝が傷つかぬようにつぶした。☆ツルを伸ばし始めたカボチャ、昨日、畑の中心方向に伸びたツルを二本の支柱で反対側に誘導、夕方には更に強く方向を変えておく。朝夕の水遣りでニラが大分伸びている。★泊っていった娘と孫は午前中に帰ったので、畑と花壇の仕事に集中。★心臓の手術を無事終えた友人の回復が順調と知らせが届き、みえ子、娘共々ほっと胸をなでおろす。★夕方になって急に陽射しがなくなり涼しくなり、雲が出てきている。


13(月)
週末の大雨以降、黄桃とトマトにハダニが付き始め木酢液や牛乳の溶液のスプレーを試みたが効果がないようだ。バラの若芽にアブラムシがドッサリ集まっているのは毎年のことなのだが、今年からの新たな花壇や野菜畑の展開に良くない影響をと考えると、シッカリと指でつぶしているが、追いつかないし、バラの刺が刺さったらしく痛い。何か好い手はないか?とインターネットで調べてみる。唐辛子やニンニクを煮出し噴霧するというのがあるが、生憎ニンニク、唐辛子を切らしている。タバコの吸殻を水に一昼夜浸して噴霧という方法もあるが、トマトには向かないと但し書きがある。★ニラが5cm成長している。折れ曲がった細い針のようで、先っちょに種のカラが付いてひょうきんな様子。毎夕の水遣りで土が固くなっているので周囲を軽く耕し土寄せ。★明日は盛岡での講座。雨模様の予報が出ているがギターは、どちらにしようか?弾弦する右手の指の爪は前回のライブ以来短めにしている。土いじりの爪は短いほうがいいから。ギターを弾くタッチも変わっているようだ。


14(火)
庭の野生のバラ、5枚の花弁、クリームがかった白花で大きさは2cm位で、甘い香りがする。移住直後に猿ヶ石川の中州の野原を散策していて、みえ子が見つけ家に来てもらった。数センチのちっちゃな苗だった。去年強く剪定をしたせいか若い枝がグンと伸びている。★今日は寒い位、セーターを着て丁度いい涼しさで風もある。陽射しがあれば、汽車やビルの中での空調による温度が気になる体温調節が難しい日和だ。★盛岡は陽射しが眩しく風も爽やかに感じたので、教室の窓を少し開けて空調は停めた。★暗くなる前に帰れたので畑をチェック。カボチャのつるが元気良く張り出し、方向転換もうまくいったようで雌花の蕾も付いている。☆夕顔の花が咲いてい。日が落ちた畑では寒かろうと案じてしまう程で、古い時代には夕刻に咲き朝には枯れてしまう風情を愛でていたらしい楚々とした趣だ。カメラで捉えたので明日、紹介しよう。☆桑の実が黒くなり始めていて、味見をした。甘さが嬉しい素朴な風味。寒いぞ!今夜は暖かくしてないと風邪を引きそうだ。


15(水)
夕顔の花。芳しい香りとか。初めて見た昨夕は非常に寒く、じっくり鑑賞する余裕がなかったが、枯れてしぼんだ花を茎の反対側に見つけた。早朝にはシボムらしいが、うちのは今朝9時に、まだ咲いていた。☆長年『冬瓜』だと思って食べ、家族中が大の好物と言っていたが実は『夕顔』の実。ずっと思い違いしていてゴメンネ。そういえば東京で食べていたのは果皮が濃い緑でカットして売っていた。此方に来て初めて食べた『夕顔』は果皮が白に近いが、中身は同じ食感だと思う。☆昼近くになっても昨夕の花が咲いている。ホントに夕顔か?★ピーマンの細かくて柔らかい蕾や葉にハダニが付いていて、指では潰せないので自然農薬に近いというスプレーを買い散布。4本植えたピーマンの中で一番チビなので、大きく育ってほしいと思ってしまう。


16(木)
此処はコマツナ、サニーレタス、パセリの種子を一袋づつばら蒔いた畝、毎日味噌汁の青味にコマツナを摘んでいるが、育つのが早い。今日始めて配合比5-10-6の液肥を与えてみた。ついでにピーマン、ナス、キューリと玄関脇のゴールデンクレストにも。朝でも陽射しがあるので半袖Tシャツでも暑く感じる、そのまま家の中に入ると数分後にはクシャミを連発する涼しさ。部屋の温度は窓全開で20℃★娘が出勤前に来て、孫を夕方まで預かる日。いつもは授乳後は2時間位眠るのだが、今日は30分で目を覚まし起きている。★消石灰をすき込んで準備進行形の花壇近くの野菜用の一畝に堆肥をタップリ加え天地返しをした。この畝ではニンジン、コマツナの種子は蒔く時期をずらしてみようと思っているが、ここでジャガイモを育てると、どの位食えるのだろう?と食いしん坊は考えてしまう。★桑の実が黒くなり始め、若い葉が出てナスやピーマンに日陰をつくっている。伸びた枝を切って“桑の葉茶”を作ろう。野菜に陽が当たるし。“桑の葉茶”をインターネットで調べると商品にもなっているようだし作り方も色々あるが、若葉が生えている枝だけを切って水で洗い、『陰干し乾燥し、粉にして飲む』、これでいこう。お蚕さんと同じ様に生でカジルのはシンドイだろうから。


17(金)
昨日25、6℃あった気温、今日は寒いと感じる。青いちっちゃなカエルがミョウガの葉にとまって、ジッとしている。今年のミョウガは庭の隅に広範囲に芽を出し大いに期待している。★昨日、天気予報で雨が降るというので、夕方準備中の畝を平らにしておいた。思った通りに早朝に相当な量が降って、いい具合に湿っている。☆雨を待っていたのはジョウロが無くなっていて種子蒔き畝を平らのまま水遣りするのが難しかったから。糸を張って水平に近い状態にしないとスジ蒔きした種子が雨や水遣りで流れてしまう。狭い視野で直線をつくったり、表面を水平にするのは結構難しい。ニンジンの種蒔きは発芽させるまでが難しいらしい。今回の雨でシッカリ耕してフワフワの土を落ち着かせてから一袋を数回に分けて蒔こうという魂胆だ。★“遠い世界に”を歌い終わった時に「こういう曲を被災地の方々と歌いたいなあ!」「みんなで出かけて現地の人たちと『みんなで歌おう』をやりましょうよ!」という声が挙がった。


18(土)
1cmぐらいのキュウリが出来た。キュウリは伸びると節ができて方向を変える。その節に小さなキュウリの実が出来、ツルも伸びる。実の上に花のようなモノが付いていてトゲのような、毛のようなモノがモヤモヤと保護しているように見える。★草刈りを始めて40日経って畑にオオイヌノフグリが花を咲かせている。元気な草に混じってミントも芽を出している。こういう作物以外の植物も野菜の畑を構成している。土に向かっていると色々教えて貰えるようだ。★携帯・農作業用の砥石を水につけ、しっかり鎌を研いで家の横と裏の草刈り。裏はヨシが俺の背丈以上になって蕗と混在していた。『蕗もドッサリ食べたけど、マダマダいけるのになぁ』と食いしん坊が呟くがヨシを切り取るには勢いが必要。刈り取りながら縁の下の通気候を開けて回る。★家の前の野菜畑になった処も、引越しした頃はヨシが茂っていて、綺麗にしているご近所さんを見習ってで鎌を買い込んだが、ヨシを刈るには用が足りないと気付き、両手使いの長い柄のものを買った。それが現在の鎌だが、年に数回の草刈りだけだったが、今年は大活躍だ。地べたに座り込んで刈ると根元から刈れるので草刈り用のジーンズは洗濯機の横のハンガーにぶら下がりっぱなしだったが最近洗ってやった。


19(日)
暑い、野菜達も焦げるのではないか?と心配する程、今年の最高気温かもしれない。ナスの花の色が涼しそうに見える。★昼過ぎにスーパーに買い物に行くと両隣に駐車する車がエンジンを切らずエアコンを作動させている。そういう季節になったんだなあ。するとニコニコ顔が近づいてきて挨拶もソコソコ「長男のDが花巻の中体連柔道の大会で個人優勝しました!今見てきたところ!黙っていられなくて伝えてしまいました!」「わあ!それは嬉しいねぇ!D君、随分と頑張ったねぇ!」と大盛り上がり。小さい頃のD君は静かな子で、弟や妹の元気さが目立っていたのだが。十年ひと昔か。


20(月)
土曜日のキュウリの先っちょに花が咲いた。カボチャと同じ黄色。今日も暑い陽差しで、産直前の温度表示板が昼前で29℃になっていた。30℃を越すかもしれないな。晴れ間は今日までらしい。アチコチの田んぼで薬を蒔いている匂いがする。晴れは今日まで、明日から雨っぽいのが続くらしい。★土曜にホームセンターで見つけた『秋ネギの苗』、畝を作って直ぐ植えたが、カンカン照りで高気温が続いているので野菜達は程好い“お湿り”を待っているだろう。今朝早く見たら、キラキラと朝露が降りていたが、陽が登るにつれ乾燥状態。★夕方トマト、ネギ以外にバケツと空き缶如雨露で水遣りしていて10分も経ったかな、和紙をクシャクシャした様な蕾だった夕顔が五枚の花弁を開いていた。咲いたばかりの花は不思議な風情だ。 KumoKaze Network のVincentの小径・フォトアルバム 、大きな画像で見て下さい。


21(火)
歩いていて香りに誘われたスイカズラの花の色は始めは白く、黄色になるようだ。ジャスミンのような香りがした。★昼前の土沢駅で偶然柔道の大会で優勝したD君に会った。半年前より一段と男っぽくなり「おめでとう!」と手を差し出すと、この年頃独特の照れもせずに手を握り返してくれた。★講座の帰りの盛岡駅入り口付近で、白い杖をついた方に「新幹線の改札は?」と問われ、エスカレーターを使い改札口まで案内した。大きなキャスター付の荷物を片手に一人で急ぐ様子で、俺も白い杖を使っているのだ話す余裕もなく緊張した案内となり改札で駅員さんにバトンタッチ。★雨は左程降らなかったようだ。野菜畑は相変わらず乾き気味だが、朝の水遣りのみにしておこう。明後日以降しばらく雨マークが続く予報だ。


22(水)
散策ウォーキングで見つけた。ここの斜面の土が地震で崩れ道路を塞いだのだろうか?石をワイヤーネットに詰め込んで、積み重ねて補修してあった。★昨日の帰りの盛岡駅では俺が介助する機会を得た。1998年の夏、網膜色素変性症による95%の視野喪失が発覚し、生まれ育った東京を離れて、岩手暮らしを始めた。東京の某大学病院の様々な検査の結果『要介助の障害者』だということになったが、当人は病気の実態とか、ハンディキャップ全てを認識してはおらず『病気によって、かつて見えたであろう視野の100分の5しか見えてないんだ』程度しか知らないのだが、俺より重症の方の介助が、場合によっては出来る訳だ。☆音楽活動による社会参加や2005年からパソコンをイジクルようになり『カフェほうほう』のHP展開などで、障害を持つ仲間達との出遭いがあり、彼らから沢山の勇気を貰っている。29(水)に障害者の家族と音楽を通じて交流できる(かもしれない)場を用意していただいている。何が出来るかわからぬが、お互いに音楽をたのしんで、話ができるといいなあ。★誰かと会えるっていいよねえ。

今夜から一週間、節電の為にブログの更新を休みます。


30(木)
一週間のHPの更新の休み中に岩手県沖震源の震度5弱の地震や、大雨警報が出た激しい雨がありました。5弱の揺れは久しぶりでドキっとし、大雨の前日に裏のヨシを刈っていたので、刈り取ったヨシが流れて水路を詰まらせるのではないかと心配したが大丈夫だった。こちらでも30℃を超える暑い日もあり、全国の節電されている方々への影響が気になった。雨の合間をぬって『ご近所散策』を兼ねたウォーキングでは、各畑の進行を拝見し参考にしている。大雨前には“日照り”が続いていたが二日間の水分補給で野菜達は元気回復している。★花巻市の障害者家族会のミーティングに音楽で参加した。障害をもつ家族への対応に悩む方々の話を聞き、色々考えている。

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