2011年 2月 ほうほう日記

 1(火)
ご近所さんちの薪小屋。時々薪作りに精を出されているところを見かけ、大変そうだが素敵なリサイクルと感服している。東京でも幼い頃に見とれた記憶がある。昨年の秋に片付けをして出てきた燃える“ごみ”の中の板の切れ端を焚き火にしたが、足で蹴りつけ割って適当な大きさにした。薪割りする道具がなかったのだ。東京の家には何十年も使われない“薪割り”する刃物があったが、引越しで処分したのか。★ご近所さんの薪小屋には、薪にする以前の木も適当な長さに揃えて乾燥しているもの、それらを割り、完成した“薪”が綺麗に積み重なっていて、素敵なライフスタイルの一部として、美しく見える。★午後からミーティング、3月21日の障害をもつ仲間達との『集い』を如何に進行していくか?を話し合いに。☆家族会の方に送り迎えをしていただき花巻の支援センターへ、大変助かりました。憩いの場として開放されていて集まっていた仲間と音楽で楽しみ、当事者、職員の方々と話し合いをしてきました。


 2(水)
今朝はチョー寒くてストーブを二つ点けてもなかなか暖まらなかったが、産直前の電光掲示板で昼過ぎの気温がプラス4℃、陽射しが強くて車の中ではコートが邪魔な位だ。嬉しくなり調子に乗って家の前の凍った雪を剥がそうとしたが、アキマヘン。まるで歯が立たず『つまんねーなー!』と表面の雪だけ片付ける。


 3(木)
ギター、ベースのリズムにボーカルだけのシンプルな楽曲を録音していて昨日はHPの更新ができなかった(と勘違いです)が一段落、音楽専用のパソコンにネットをつないで、繰り返し聞きながら書いている。編集ソフトをインストールする際だけインターネットに接続しただけだったが、今日は一号機をテーブルの下から取り出さず二号機でタイピング。『こっちだって文章をラクに打てるから』と訴えられているような気がしていたから。朝食をはさんで作業テーブルに戻り『画像の取り込みは一号機かな?』と思っていると『出来るのに・・・』と不満気に居るように感じ『この4ヶ月で音楽ファイルだけで150GBに及んでいるのさ、これ以上増やすと動きがよくなくなるからな!』とナダメル。☆ここから一号機パソコンで画像を取り込み、編集、ブログの続きを。格別に沢山の花が咲くシクラメン、画像にすると、一つの大きな八重の花に見えてしまう、この辺りが難しい。昨日録った音源を連続再生で聞きながら。★久しぶりの英語楽曲、三声コーラスは言葉なしで『ア』と『ウ』だけ。マイクロフォンはステージ用のMS58に代えた。ゴッパチ(MS58)だとオン・マイクでの表現を受け止めてくれる。


 4(金)
昨日の日没。東和の落日は早く、そして見ている間に山に隠れてしまう。眩しくてずっとは見ていられないが、暫し見つめては目を閉じ、残像が消えるのを待ち、又見ると太陽の位置は低くなっている。そんなことを繰り返していた。★移住後、何回か沈む夕陽を追いかけて車を走らせた。この小高い山の向こうには明るい光がイッパイだった。それでもその光は更に向こうの山の陰に、より一層美しく輝いて、やはり隠れてしまう。随分昔、午後のコンサートを終え、日本海側の雨の街から東京に帰る際、暗い大雨の空港を飛び立つと雲の上に出た。物凄い光が在ったのを思い出す。
なかなか夕陽から目をそらすことはできない。


 5(土)
節分の恵方巻き、バレンタイデー間近のチョコレートなどの流行りの話題を横目に、20年代の長閑な楽曲を録音、編集している。60年にエルビス・プレスリーによってカヴァーされた♪今夜はひとりかい?♪、バックコーラスのジョーダン・エアーズもイイ。大人も子供もラジオ放送に慣れ親しんでいた頃なのでエルビスの楽曲は自然に耳にはいっている。三橋美智也、春日八郎の歌も落語や浪曲、民謡、バッキーさんのスティールギターの調べも、ラジオドラマも。★今回も楽譜は書かずに、記憶を頼りにリアレンジしながら音にしている。この辺りがソロの多重録音の醍醐味だが、難しいところでもある。『ひとりよがり』に陥りやすい。


 6(日)
同じTVCMが続けて二度流れたのを見て懐かしい変事を思い出す。打ち合わせに伺った時田宅で主なチェックを終えた頃『ま!このへんで一服しようじゃないか』とジミーさん、キッチンに用意してあるユキヒラに何やら入れ点火、「ハマグリの吸い物を作るからさ」、ことっと音がし始めると「兄弟、何だか温かくなってきましたね」「いい湯加減だなあ」と得意の志ん生、彦六、両師匠の声色で嬉しそうに語りだす。次に料理番組を意識して「火加減が大事ですから気を付けましょう。仕上げに三つ葉を散らしていただきましょう」とご満悦で酒をかたむける。ここまではジミーさんらしいのだが・・・。「ミゾにデザート作っておいたからよ」と冷蔵庫からヘンテコなものを取り出した。それが『牛乳を入れ、混ぜるだけ』のピンク色したアレ。当時歌っていたCMソングのアレである。歌を取り終わり『はいオッケイです、画と合わせてみます!』とスタジオの大画面に美味しそうな商品が映る光景が浮かぶ・・・。「お前に作っって冷やしといたからな」と更に念を押され言葉に詰まりながらも「有難うございます、いただきます」と云うのがやっと。可笑しいやら気持ち悪いやら。ハマグリの吸い物、日本酒、そして俺だけの為に作った・・・・。甘いものも好きなのだが・・・、この順番で・・・、カミサンのタクラミ・・・?!。
「ミゾ、早く喰いな!」。ジミーさん、凄く嬉しそうに笑ってたなあ。
TV画面イッパイのアップでイチゴをトッピングしたピンク色を見る度に思い出す。
教訓 “・・・は忘れた頃にやってくる”、“油断大敵”、“取り合わせの妙”


 7(月)
雪におおわれた風景ばかりが続いているが、東京の上野で寒桜が満開、湯島の天神様の梅が三分咲いたとか。東京の友人が掲示板に知らせてくれた。12回の岩手の冬を経験すると東京って、そんなに暖かかったんだと遠い世界のように感じてしまう不思議。★移住後、東和町の障害をもつ方々、ご家族と出遭い、年に何回か一緒に音楽をしているが、今年は花巻市の支援センターのご協力を得、皆さんと色々話し合っている。3月21日の春分の日に花巻の“銀河モール”でフリーマーケット、音楽でみんなで楽しもうと計画している。興味のある方、ご一緒しませんか?!
より広い交流のきっかけになればと思っています。


 8(火)
講座でお世話になっているTV岩手の裏の中津川に、今期初めて見つけたハクチョウ、一羽は灰色の幼子。画面では見にくいが地味な色をした他の水鳥達も一緒に水面を気持ちよさそうに泳いでいる様は何とも可愛らしい。この中津川にハクチョウが飛来していないので、鳥インフルエンザの影響かと案じていたので余計に嬉しい光景だ。鳥達も大変だ。今日の盛岡は風が冷たく感じたが、彼らは水の中で大丈夫か?と暫し足を止める。お城の広場では『雪灯篭』が沢山並んで、夜に向けて準備の方々も沢山集まっているのをバスの中から見かける。『雪まつり』かな?★介護の仕事に頑張っている北上の若い仲間から、三月の『障害者との集い』への激励の便りをいただき、大変励みになっています。有難うございます。


 9(水)
物忘れ・・・。昨日、盛岡駅前広場の“かまくら”。講座への行き返りに此処を通るのだが、存在に気が付いたのは帰りだった・・・と思う。まず歩く足元近くに並んだ雪灯篭を見つけカメラを出す。黒い色が“かまくら”の入り口だと気付き、中を覗くと内部に張られたJRのポスターが見え『う?何じゃろかい?』とヒキで見ると、並んでかまくらがもう一つ有るのが分かりシャッターを切る。ブログをここまで書いて、行きに広場を横切った時には『“かまくら”はなかった!』とアイマイだった記憶のフォーカスがシッカリと届いてきて嬉しくなる。編集した画像をブログに掲載し文章を書き始めて「あれ〜、何時撮ったんだっけ?思い出せないぞ!ぼけたか?!」とドキッとして、移動と時間経過、視覚からの認識を文章でスロー再現していた。『『帰りの広場だあ!』。大事件の唯一の目撃者として証言を求められ『自信を持って見た事を証言します』と語る人のようだなぁ。


10(木)
便りに添付してくれた花は言葉以上に暖かい何かを届けてくれる。★新しい雪で白く覆われると凹凸が見えにくく車の運転が難しい。12年前の病気の発覚時に白内障も進行していて移住後の運転免許証の書き換えを終え手術し、随分見えるようになったが、新雪となると雪かきもカン”でやっている。雪道走行では道路の轍が大きなタヨリになる。★最初にキック・ドラム(ベース・ドラム、略してベードラ)を意識して聴いたのは64年のピーターとゴードンの♪愛なき世界(A World without Love)♪だった。以来ポピュラー音楽のリズムの“キック”は急激に強調され現在に至っている。今回録音したAre you lonesome tonight?ではキック・ドラム、ワイヤー・ブラシによるスネア・ドラムを一週間迷った末に削除した。ウッド・ベースにキック、アコースティックギターにブラシを軽く被せるのが当然”と録音していたのだが、20年台の作品なのでベース、ギター、ヴォーカルだけの編成に落ち着いた。トムジェリ解散後ホームタウナーズでのベース経験が無ければ、違った判断になっていたかも知れない。★同病で進行して失明された仲間から『中津川のハクチョウを見つけたというブログから、見えていた頃の懐かしい風景を思い浮かべている。“3/21の集い”を楽しみしているから』との嬉しい便り。ご主人の運転でライブを聴きにきてくれる方で、大きな勇気を頂戴している。


11(金)
白い雪に覆われた田んぼを越えて、土沢方向から笛の音が風に乗ってやってくる。神楽の調べのように聞こえるが・・・。何だろうか?。今日は東京でも雪が積もるだろう、と今朝のニュースで伝えていた。未だに雪道をビクビク歩く者にとっては他人事ではない。皆さん、ご注意下さい!★同じ病の進行で失明された仲間がオープンリールやカセットのテープをデジタル化し整理したいと便りをくれた。パソコン歴二年だが広範囲に活用しているようで、年数は六年に入ったがHPの更新と音楽制作さえタドタドシイ私には大きな刺激になっている。ここまでパソコンと付き合えているのもkumokazeさんや村上茂夫さんのお陰、新しい年も二月になったが、中々会えずにいる。
★ 『3/21の集い』は花巻市の福祉協議会の主催で、銀河モール催事場にて、午前10時〜午後2時、音楽交流『こころはひとつ みんなで歌おう』は午後1時からの予定、で行うことになりました。障害をもたれた方々の交流が広がるキッカケになればと思います。アイデアをお持ちの方、是非ご一緒しましょう!。


12(土)
こどもを見ていると、日々凄まじい勢いで様々なことを学習しているのが伝わってくる。経験を誰かと共有し、互いの感じたことを言葉で言い表し合うことを積み重ねているようだ。生まれたばかりの幼子も身近の人との交流から多様な事柄を獲得しているようだ。★「ブログやっているのですか?」「はい」「HPのURLを教えて!」「『ほうほう音楽工房』で検索でも出てきますよ」「ではEメールのアドレスを」。お目の不自由な方は伝えるアドレスを『カフェほうほう』のテーブルに向かい点字でメモっていた。後日、ネットで点字のことを、ざっと調べてみた。  コチラ  現在に至るまで沢山の方々が改良を重ねているようで、楽譜にも応用されているらしいし、夜間、無灯火での文章を読むことができると開発されたようでもある。


13(日)
昨日孫を連れて娘は嫁ぎ先に帰り、寂しさもつかの間、今日は息子の家族の引っ越しの手伝いで大きな冷蔵庫をアパートの二階から降ろし新居に収めてきた。
約束の時間に義兄、娘の夫とアパートに集まると、二歳の孫がべそをかいている。大好きな絵本が引っ越しの準備で片付けられ悲しいのだと泣いている。日頃大人びた発言で大人達を驚かせているが、まだまだ幼いんだねぇ、と皆で微笑み、孫の面倒は『みえこ』に託し、さきに新居へ。残った男どもが取り組む問題の冷蔵庫は背が高く玄関ドアーもつっかえるので、往生したが、四人がかりで横にして出し、最大の難関は曲がりくねった階段、取っ手の位置が力の入らぬ処に有り、一段、一段を『セーノ』と声を掛け合い乗り切り、新居に着き、大きな窓を外し入れ、冷蔵庫が落ち着くまでの通電を待つ。息子は仕事の都合で午後から出社するので、午前中に大物だけを移動という予定を完了し手を洗おうと水道の蛇口をひねるが水が出ない。「水道の開始日は伝えた筈だが出ないのは凍ったってことか?!」「室内の水道のの止水栓がないぞ」と皆で慌てたが「まずは空腹を満たそう」と弁当を買い、アパートから電気ポットを取り、熱い茶を飲み、ホッと一息。小一時間経ったので冷蔵庫に通電し「水がでなけりゃトイレも使えないなぁ、アパートに帰るか?」と今一元気が出ないが、娘の連れ合いが「外の水道は出るぞ」と云う。『室内の止水栓が無いということは電気のヒーターが付いていることか?』とキョロキョロと壁の温水コントローラーを覗きに行き、水道関係のスイッチがないかとチェックしたが無い。『?・・・この隣のスイッチは何だ!』と目を寄せていると娘の連れ合いが来て「これですよ、これだ!」とスイッチを入れると水が出て、皆で拍手。凍結防止の止水を電気で制御している訳だ。『てやんでぇ、電気制御ねえ。長生きするもんだねえ。』お粗末の一席でした。おまけ、息子の愛妻が画像を送ってくれた。これが止水コントローラー!筋肉痛だぁ!べらぼーめー!でも良かった、良かった。


14(月)
数日前から二十歳の頃に読んだ山本周五郎の『ながい坂』を読み返している。あの頃はむさぼる様に本を読んでいたなあ。このところ音源編集の細かい作業が続くと目が疲れて読書から遠ざかっていたが就寝前の小一時間、枕もとにライトを置き楽しんでいる。★昨日の冷蔵庫運びの筋肉痛は指と腕。足腰は遅れてやってくるのだろうか?と案じながら編集。一段落したら小物運びを手伝うか!★同病仲間からメルチョコと題した便りが届いた。今日はチョコの日なんだ。先ほどの食後に食べたチョコの後味を感じながら、メルチョコとは洒落ていると感じる。


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16(水)
講座の行き帰りに気に入った画像を撮れなかったのもあるだろうが、昨日はブログを休む。昨夜のTV全国天気予報では見慣れた雪マークが無しで殆どがお日様マーク。夕食後風呂で体を温め、暫し演奏し、久しぶりに缶ビールを飲みながら“ながい坂”を広げるが数ページで眠くなり就寝。★3/21の“集い”のことを色々考えてしまうとチョット堂々巡ってしまう場合があり、落ち着く処を間違えると更に巡ってしまう。『たかが俺ひとり加わってもどうってことないからカルクいこうぜ』と思えればグーで、変に力むと無力感にドップリ。時の神様と出遭えた方々のオカゲで、今の俺がいる・・・と感謝しながら音楽できれば上出来!なのだから、杞人の憂いに学ぼう。★例のシクラメン、みえこが数えたら130以上の花が咲いているそうだ、『よっぽど岩手の気候が大好きなんだな』と会話しながら幾ショット写し、娘用のカフェインレスのインスタント珈琲を飲む。なんだか元気になれたような気がする。


17(木)
今日も最高気温がプラスに上がっている、家の前の凍った雪を除こうと続けているが歯が立たぬ。ツルハシが必要だ。★音源♪今夜は・・・♪の編集は残響音を加える段階。ウー・バック・コーラスを増やしてみた。★遊びに来た孫と娘がシクラメンを見て「大きいね!」とはしゃいでいる。生後一ヶ月の検診を無事終えてスクスク育っているようで有難い。★言葉と文字。我等の祖先が漢字を借用して言葉を表記するようになったのは何時頃からか?文字を持たない文化の存在は?幅広い層の歌詠みの作品が集められた万葉集。言葉とリズム(躍動感)。想いを言葉にする意味。


18(金)
今朝は霧が濃い、直ぐそばの山が見えない。夜の間に降ったのは雪ではなく、雨だったようで暖かくて霧になったのか?。うとうとしながら久しぶりに聞く雨音、雪も溶けてしまうか?と思ったが、それにはまだ間があるようだ。★音源作りをしていて、かつて演奏した空間を思い出す。ライブハウス、TVやラジオのスタジオ、録音スタジオ、コンサート・ホール。デパートの屋上や遊園地ってのもあったなぁ。子供の頃は学校の行き帰り、歩きながら歌ったものだった。ギターを弾くようになってからは夜中に家を抜け出て近くの公園でのトレーニング空間。様々な演奏を聴いた空間も思い出される。家の茶の間のラジオから届く音。TVの創世記に聴いた音楽は、都内のコンサート・ホールでの生の音楽へ誘い、気が付くと、その様な場所で演奏していた。


19(土)
パソコンをいじくるようになって、あちこちにアナログ的なものとデジタル的なものの混在を感じている。五感と認知。こころと脳。何かに向き合うこととインターフェイスという考え方。アナログとデジタルをつなげるコンバータ。音楽、時の流れ、空間。★みえこの父のご命日、実家の寺に集まり法事、須弥壇の遺影を見て二歳の孫が、終了後、写真をもう一度近くで見たいと云い、「あのお祖父ちゃん(彼女にとっては曽祖父)愛ちゃんのお家に居るよ」と云いだす。彼女にはじょにこや亡くなった義母も見えるらしく、度々親しく接しているようだ。★午後は大迫の『宿場の雛まつり』に出かけ、歴史のある雛人形を見せてもらい、大迫の佇まいをノンビリ味わう。帰りに花巻に戻り念願の『博多らーめん』にシタヅツミ。勿論『替え玉』してきた。


20(日)
プラスの最高気温が続いて、少し凍った雪を片付けられた。昨日の大迫の『宿場の雛まつり』、解放された商店内に飾られたお雛様、写真に撮っておけば皆さんにもお見せできたのにと後悔している。古い享保の人形などは滅多に見れぬものだった。12年前に始まった『宿場の雛まつり』、我らの岩手暮らしと同じ歴史で、ようやく拝見でき感激だ。★夫がワカサギ釣りに出かけるというので泊まりに来た娘と孫、息子の家族も合流して夕食を一緒に。二歳の孫は生まれたての従兄弟が可愛くてたまらぬようでお姉さんぶりを発揮していた。


21(月)
今日も暖かい陽射しで家の前の凍った雪も日に日に解け、少しづつ片付けられている。窓を閉めて走っていると車の中は暑い位に感じる。11月に穴を掘って活けてくれた大根が一本残っていると思う辺りの雪を除いてみたが、見当はずれを掘ったのか不成功に終わった、もう少し雪解けを待とう。活けて貰った大根は実に美味で続けて食べても毎回『旨い!』と感嘆詞が沢山飛び交い食卓を盛り上げてくれた。何年か前に頂戴した“暮坪かぶ”も絶品で、あり合わせの野菜の“かき揚げ”を揚げるそばから、たらふく食べ『〆は蕎麦だよ』と市販の蕎麦の乾麺を茹でた。その時の信じられぬ程の超美味で大感激した記憶が、何箇所の雪掘りに参加していた。確実に。★過剰摂取で問題があると危惧されている“トランス脂肪酸”についてのニュース報道があった。『カフェほうほう』では、トランス脂肪酸を多く含む食品の使用を控えていたが、やっと日本でも近く措置がなされるようだ。一方、イサダというオキアミの一種に脂肪が細胞内に溜まるのをふせぐ効果があり、今後食品への加工に展開する、と岩手県が発表した。嬉しいニュースだ。


23(水)
陽の光に誘われ、いつも降りるバス停をやり過ごし、二つ先まで行き、講座の前に中の橋の上から中津川の水鳥たちに逢ってきた。真下を覗くと一羽の白鳥が下流に急ぐのが見え「おい!行っちゃうのかい?」と目を多方面に広げて見ると、先週まで雪に覆われていた河原は所々土が見えて暖かい“春間近か色”に変わっていた。数十メートル川上には数羽の白鳥が川の中に頭を入れ楽しそうに泳いでいる。先週も仲良しで泳いでいた小さな水鳥も居る。「餌になるものが動いているのかい?」水がトローリ暖かそうで、こちらをホンワカ気分にしてくれる。い〜い場所だ★家の前の道路に残った凍った雪を除き終え、例の場所に移動。『今日のイーハトーブ・トライアル』前回は見当違いを掘ったが、今日は雪も薄くなったので二回目のトライアルで一本残っていた大根を掘り上げた。思わず♪it keeps me searching for a heart of gold(そんな風に“優しき心根”を求め、今日もさすらっているのです)♪と口ずさむ。“こころね”ではなく大根だがね。戸外の水道の元栓を開け、大きな大根を洗いながら続きを謡う♪and I’m getting old(そうして老いてゆくのです)♪。Nielに乾杯!!!ヒェー腰にきたぞ。和んできた気候だ、ダンベル持って歩かねばなあ、と“結って慶ぶ床屋の正月”。☆気を持ち直し、コート無しで少し歩いてみた。最近やっている“股関節周囲の筋肉体操”をしながら、気持ち良く歩く。リュックさんの庭の柳の枝に芽を見つけた。春、間近だ。


24(木)
南向きの斜面は、ご覧のように土が見えている。フキノトウが待ち遠しい。昨日掘りだした大根、三分の一をいただいた。出汁と薄塩で。やっぱり美味しくて感嘆詞があふれる食卓でした。『カフェほうほう』時代から美味しいお米を地元の農家さんから分けて貰っている。お米が美味しい地域には素敵な食文化が形成されると思っている。農家の方々に伺うと「土や水が良いからだろう」と仰るが、それぞれの努力なしでは在り得ないだろう。プロデビューの頃に逢ったフォーク・ミュージックの大先輩マルビナ・レイノルズ女史も仰っていたように「土に向かう仕事は我々を謙虚な気持ちにしてくれる」。美味しい大根を食べながら、昨今話題になっているが、いまいち判らない『TPP』(環太平洋戦略的経済連携協定)が気になる。そもそも各省庁の試算もまちまちで尚更判りにくい。来月5(土)、岩手教育会館での『TPP』に関する講演を聞き、考えてみたい。


25(金)
夜の間に雨だったようだ。暖かくなったもんだ。HPの問い合わせで『レッスンで声がでるようになるだろうか?』とメールが届く。又、来年2月の講演依頼も。来年!?とはチョッと驚きながら快諾の返事を差し上げる。★みえこが数えたら140以上の花が咲いているそうだ。東京から送られたシクラメンで岩手の気候に合っているのか、みえこの世話が適しているのか、『ほうほう』に来て元気に育っている。夏も地上部が枯れず株も増えて凄い勢いだ。今年の夏の終わりには株を分けて植え替えが必要か?隣の鉢のミニ薔薇達も元気に窓辺で過ごしていて春が待ち遠しそうにしている。


26(土)
先日歩いた時に見つけた道の駅の東和町の地図。じょにこと歩いていた頃のものとは違う新しい地図のようだ。★今日は音源編集サボタージュして、思うままに歌ってみた。自分で弾くギター“に”合わせてか、ギター“が”合わせているのか?想いついた歌をうたう。★痛ましいことが報道され続け、TVやラジオのスイッチを入れるのが怖くなっている。★歩いてみた。二、三日前の暖かさが恋しい冷たい風で手袋をしない手は直ぐかじかんでしまい、シッカリ気合を入れて歩いて暖める以外ない。毛糸の帽子が無ければとても外に居られぬ。少し歩くと山羊の鳴き声が届いてくる。先日歩いた時は一頭しか目に入らず『独りか・・・』と寂しい想いがしたのだが、声が複数のように感じて近づく。二頭居た。こっちを見てる表情が先日とは違い明るい。いずれが欠席していたのか判らないが、二人揃って楽しそうに声をかけてくれる。『やっぱり二人がいいよなぁ。寒くないか?』とケイタイのカメラを向けると一人は傍の木に前足をかけて得意そうにしていた。立止まっていると寒いので『じゃ、元気で』と再び歩く。外に出てよかったと呟きながら、もう少しだけ歩く。風の冷たさが左程気にならなく歩いた。


28(月)
視野が狭いのでパソコンのマウスを使うのに時間がかかる。まずポインターの現在位置の認識をするには大抵左上にポインターをユラユラさせてから、動かしたい場所へ移動させるが、途中で見失うことが多いので、黒の矢印に変更して使いやすさを確認した。★昨夜、帰郷していた『みえこ』の弟と食事をした。今回は息子の新しい家で手作り餃子パーティー”美味しかった。二歳の孫は左程馴染みない大伯父を意識し過ぎて照れていた。一歳前後は私の顔を見る度に大泣きしていたので、慣れれば例のオシャベリで接するのだろうが。★前回歩いた日の山羊二人。前々回に会ったのはどちらかな?と見比べたが、良く判らない。何回も周囲を見渡し、一人欠席だと思っていたが、視野に入らぬところに居たのだろうか?とも思い直している。


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