(4/23)

又平直子アフェアキさんへの支援コンサートは、
14(水)花巻市妙円寺さまご本堂、
21(水)の盛岡市『おでってホール』
の二箇所にて皆様方のあたたかいご協力や激励の声を賜り無事終了いたしました。
有難う御座います。

お預かりした支援カンパは\ 159,727ーで御座います。
皆様のあたたかい想いと一緒に、
本日、又平直子アフェアキさんへ送りましたことを、ご報告申し上げます。
支援のコンサートを通じ『限りある命』『出会い』などを考えております。

かさねがさね有難う御座います。 

 
          又平直子アフェアキさんへの支援コンサート実行委員会   









Naoko Afeakiさんから の便り


(5/31)
先週木曜の夜くらいから、吐き気はじまって、それから、胸に痛みも出てきて、
咳も酷くなって、痰の色も薄茶色っぽくなってきて、
なかなか横になって眠れない状態が続いてしまいました。

吐き気止めの薬、痛み止めの薬、咳止めの薬などを、
ちょっと強いのに変えたので、それらを飲む量と飲む時間の調整にちょっと時間がかかってしましました。
この数日間は1日1回メールをチェックするのがやっとで、
キーを打つ気力も体力もありませんでした。

でも、見た目はそれほど変化無しなんです。胃腸にガスが充満しているのと、
腰からつま先まで浮腫んでいるから、多分、体重は全く減っていないでしょう。

髪をバッサリ切りました。邪魔だから。で、親友のタニアにあげました。
こちらでは、タオヴァラ(腰巻のゴザ)を縛る紐で、オバサン、お婆さん、お母さんなどの髪を使ったものが非常に貴重だとされているからです。
5年ほど前に静岡の母が亡くなった際も、トンガでは娘は髪を切る風習があるので、
バッサリ切って、1本紐を作っておきました。

念願の英訳版レシピ集も、もうすぐ完成です。
白坂さんとRaelynが毎日せっせと作ってくれています。
白坂さんは、毎日のように病院勤務のあと、我が家に来て注射を打ってくれたり、薬の相談に乗ってくれたり、川北さんは、お台所だけじゃなくて、お客さんのお世話もしてくれていて、本当に助かります。そして、タニアは一番の話し相手。感謝、感謝。


(5/24)
トンガに戻って2週間以上になりました。
精神的には本当に平静なんですが、食欲がねぇ・・・。
当初、胃腸の膨張感は腹水によるものだと思われ、抜きに行ったのですが、
ほとんど水は溜まっておらず。ガスだったんです。

そこで威力を発揮しているのがウォシュレット。
1日数回、ウォシュレットをすると、腸のガス抜きが大分できるんです。
で、胃の薬もちょっと増やして。
更に、白坂さん(現隊員)と川北さん(元隊員)が作ってくれる美味しいデザートやスープのお陰で、何とか体力を維持。

咳止めの薬が眠気を誘ってくれるのですが、飲んだ後30分〜1時間ほどで眠らないと、眠る機会を逸してしまい、なかなか眠れません。相変わらず1〜3時間睡眠を何回か取るという細切れ睡眠。モルヒネ・ベースの強い咳止めも貰っているのですが、
もう少し我慢してみようかと思っています。

とは言え、まだ、自力でトイレも行けるし、10数メートルなら壁伝いに歩けるし、痛みもほとんど無し。声はかなり小さくなっちゃったかなぁ。

そうそう、タシが亡くなる前に、兄弟たちとタシが葬式の段取りやら何やら相談してて、当時はショックでしたが、自分の番になったら、ありがたいと思えます。
どこに埋葬するか、どのようなお通夜にするか、棺はどうするか、死に装束はどうするか、などなど、自分で指示できるってのは良いです。ただし、10年以上会ってもいない親戚に限って、そういう場にシャシャリ出てくるのは、ちょっと困るけど。          直子


(5/16)
皆さん、
昨夜、無事トンガに帰ってきました。
やっぱり家は良いなぁ。それに、大好きな仲間も居るし、NZよりずっと暖かいし。

留守番の人達が、我が家を徹底的に掃除してくれてあって、見違えるほど。そして、病院のICUのベッドとテーブルも借りられたので、快適、快適。
日本からわざわざ看病に来てくれた友人が、テルミーと言うお灸を習ってきてくれていて、夜、治療してもらったら、快便・快尿。今朝までに背中のむくみが取れました。胃の膨張感も減りつつあり、今日はほんの少しですが、何かを食べたいと思うようにもなったし。

愛犬コロ子ちゃんもお母さんが帰ってきて大喜び。でも、可哀相な事に、ICUのベッドが高過ぎて、コロ子ちゃんが乗れないんです。いつも、お母さんと一緒に寝ていたのに。クンクン恨めしそうに嘆いているコロ子ちゃんを横目に、愛猫のタラちゃんは颯爽とベッドに飛び乗り、首の下を撫でて〜!と甘えてきます。
本当に、トンガに帰ってきて良かった。     直子

(5/11)
今日、病院で機械を使って調べたら、心臓の周りには水が溜まっておらず、肺も生死に関わるほどの水は溜まっておらず、トンガに帰ってから肺の水は抜けば良いと言われ、何もしないで帰ってきました。

じゃあ、何で、腹部・背部・足がむくんでいるの?

明日、再度、癌科の先生に相談する予定です。とは言え、現段階では、今週末にトンガに帰る気持ちは変わっていません。薬も手術もダメなら、やはり、早くトンガの我が家に戻りたいです。

(5/10)
皆さん、
残念なお知らせがあります。
腹部のむくみと足のむくみが気になり、お医者さんに会ってきました。2週間前から飲んでいる薬が効いていないと言う事、心臓の周りのみならず肺にも水が溜まっていると言うことが判りました。

明日、心臓外科の先生と癌科の先生が相談し、おそらく、再入院することになります。前に言っていた心臓の膜に窓を開ける手術は250万円近く掛かってしまうので、それは諦めます。で、今、溜まっている水を出してもらい、トンガまでの渡航を可能にしてもらうのみの予定です。

2週間半でどれほどの水が溜まってしまったのか、ハッキリはしませんが、今度、水を抜いても1ヶ月程度で心不全になるでしょう。

でも、皆さんのカンパのお陰で放射線緩和措置ができましたから、食道と気道は最期まで確保できました。

水を抜いて、今飲んでいる薬を止めれば、食欲が戻るかも知れないと言われました。今は、一日も早くトンガに戻って、美味しい物を再度食べることを望むのみです。

本当にありがとうございました。          直子


(5/7)
GWはお天気も良く、暖かくなったようで良かったですね。
放射線の効果が今週はかなり出ていて、首のシコリが溶けて来ました。でも、放射線が効果を発揮しているからでしょう、私自身のエネルギー・レベルが少々低下。先週のように、食い意地が張っていない。残念。
更に、NZが寒くなってきていて、特に夜は外食しようと言う気になれない。風邪引くと困るから。
でも、大丈夫。日本から友人がレトルトのオカズや、佃煮を持って来てくれたんです。ご飯を炊いて、中華丼のレトルトを掛けたり、おかゆにして佃煮を乗せて食べたり。今週はあまり量も食べられないけど、しっかり1日3食。それに、ご存知でしたか、NZには梨があるんです。Nashiって書いてあります。私、小さい頃から梨が好きだったんです。だから、間食に梨。

( 5/ 2)
NZは風が冷たくなってきました。
先週の木曜以来、副作用は無し。ただし、胸部に若干痛みが出てきたので鎮痛剤で対応。
金曜の外食、イタリアン no ood
土曜の外食、飲茶、very Good、美味しい野菜を仕入れ、自炊。でも、何だか変。野菜が上手く切れない。あっ、判った。台所の仕様が白人仕様で、我が家(ネリマロッジ)や日本より、15cmほど高いから。
14年前にトンガで小さな家を借りて住んだ時もそうでした。台所のベンチが高いから、上手く切れないし、炒め物をする時もコンロの位置が高過ぎてやりにくかった。だから、ネリマロッジの台所は、日本仕様と言うか、私の身長に合った高さで作ってもらったんです。日本から持ってきたリンナイ・ガスコンロの高さも、私に合わせました。でも、トンガで買ったオーブン付きのコンロは背が高いから、オーブンは使ってもコンロはほとんど使わず仕舞いで、揚げ物などを置く場所になっちゃってます。

そう言えば、ネリマのお客さん用ダイニングのテーブルと椅子はNZから輸入した物で、台所のテーブルと椅子は日本から持ってきたものを置いてあるのですが、日本人は知らず知らずの内に台所に集まっちゃう。何となく心地良くて落ち着く。そうです。高さが違うんです。
人間工学って面白いですね。

( 4/29)
初めての副作用。眠くて眠くて。
その状態が2時間も続いたら、もう、まったく力が抜けちゃって、全身の疲労感と眠気でフラフラ。
放射線に行く時は、歩く力も無くて車椅子。でも、何とか無事放射線も終わり、帰宅後、ぐっすり2時間ほど眠れたんです。そうしたら、元通り、スッキリ。
疲労感と眠気の中でも、正午過ぎにはしっかりお腹が空いて、テイクアウトの焼きそばを食べたし、夕寝の後はスッキリしたから、ご飯を炊いて「ゆかりご飯」にして、チキン・スープもペロっと食べちゃった。
うん、食欲だけは全く影響を受けてない。まだまだ、大丈夫!          直子
                   


( 4/26)
間も無く日本ではゴールデン・ウィークですね。
今日から、放射線が始まりましたが、何も違和感は感じていません。

Targeted drug therapyの専門家に会ってきました。そして、明日から、錠剤を飲み始めることになりました。とりあえず4週間飲んで、様子を見るとのこと。もし、私の体の中の癌が、首尾良く萎縮してくれれば、心臓の周りに水が溜まるのもかなり収まるとのこと。

5月21日頃に、再度CTスキャンと血液検査をし、24日に診察を受けることになっています。その後のことは、その時にまた考えることにします。           直子

( 4/22)
ご支援を有難うございます。

 心臓の周辺に水が溜まるようになり、一時は呼吸困難になっていたことが判明。
このままでは心臓の周辺に溜まる水が原因で、心臓のポンプ機能は低下し心不全になる可能性大。
何もしないと2〜3週間で心臓の機能は止ってしまう。
放射線治療を延期し、心臓に溜まり続ける水を 処理する為の手術が可能ならば、手術をする方向で検討中。
またしても、トンガでは心臓周辺の水を抽出することは不可能です。

水を排除する措置が外科的に可能であることを 祈っていてください。

            直子







 2010年 4月初旬のトンガの直ちゃんからの久しぶりの便り。
コンサートの企画の当初から協力を申し出てくれた仲間たち、
コンサートや報道を通じご支援を頂戴した大勢の方々との出遭い、
その有難さは、日をかさねる毎に私自身の生き方に大きく反映しています。
改めて御礼申し上げます。        (7/28 ’10)       溝渕和雄