自然豊かな岩手での暮らしの中で、音楽の仕方が変わってきた。
音楽を通して沢山の人々に出逢ったように、岩手の自然や、この風土に育まれた存在との交流は新たな音楽の旅の始まりとなる。
『カフェほうほう』が活動の拠点となるにつれて、厨房で調理したり、珈琲を淹れたり、接客することなどの延長線に音楽している自分を意識し始めた。『ほうほう音楽工房』の立上げと同時に幾つかの作品をCDにと制作を始めた。
パソコンでCDが作れると聞き、若い頃の自宅録音程度の技術で録音してみた。パソコン自体も始めたばかりで、タイピング以外全てが初めてで、友人のkumoKazeさん夫妻に助けられ、励まされ『ほうほうの世界』が形になった。kumoさんは完成後、音源を試聴できるようにしてくれ、加えてCDジャケットのレイアウトや画像の編集に的確なアドヴァイスをしてくれた。
時が経つにつれ不備に気付き、音の編集を繰り返しながら音源制作の難しさを感じながら『ほうほうの世界』のリマスター版を作る。
音楽の実践から沢山の事が届いてきた。音楽にとって『聴く』という作業が如何に大事か、リスナーと共に素敵な音楽が構築されるのだという経験を重ねる度に新たな『CD創り』への困難さも届いてきた。
その足踏み状態のなかに音楽講座の為の単独行から風が吹きだした。これも友人達の暖かい支援なくしては有り得ないことで、極自然に音楽をしている儘を自然に音源制作できるような気にさせてくれ
『カヴァー楽曲』を録音中なのです。 8/15 ’08
Are you lonesome tonight? (今夜はひとりかい?) (’11 2/9)
・ベース、ギターにそれぞれ被せていたキック・ドラムとブラシを削除。ヴォーカル以外はベースとギターだけにした。
・長い間、編集に手間取っていた『この空を飛べたら』と三拍子が続くが、ハチロクっぽい『この空』と異なる大きいノリの三拍子。
ギターとウッド・ベースのリズムに薄くキックとブラシを被せ。ウー、アーだけのバックコーラスがハーモニー担当するマッコト、シンプルな楽曲で、大まかにG7でくくる辺りはおおらか過ぎて、細かくハーモナイズする現代とはかけ離れた時代を感じるが、この長閑さが懐かしい。
リズムを5トラックに手短く録り、ウーアー・バック・コーラスは5人で。メロディーはテイク3で合計11トラックが出来上がる。
コーラスのトラックを増やし20トラック。
三分ちょっとの短い楽曲。
裏打ちのキックのレベル設定とステージデビューの頃の間奏の『語り』を取り入れるか否か迷っている。
ショート・スケールのギター
「女性に弾きやすいサイズだから、フォークギター・レッスンで使って」と贈ってくれたYAMAHAのFS750Sを弾いている、この頃。
絃は独断でミディアム・ゲージを張ってレギュラー・チューニングで。ショート・スケールは初めてで、慣れるまで時間がかかったが、良い調子に鳴っている。
来て一年間は出荷時の状態のまま壁にかけ、環境に馴染ませ、時々拭き調弦だけの付き合いだった。ミディアム・ゲージに張替えてネックの調整のみ施して弾いている。以後半年毎に2回ネック調整し現在に至り、随分と丸みのある音になった。
若い頃のキーで歌うにはレギュラー・チューニングの響きが快く、ここ何回のライブでも活躍している。
次回の録音にも参加するだろう。
もう少し弾き込んで半音下げチューニングも試そうと思っている・・・。 (4/ 4 ’10)
今回のCD音源は・・・
vocals,guitar,bassを中心でカヴァー楽曲を幾つか録音中。日本語の楽曲にも挑戦中。
前作の『ほうほうの世界』制作後、コンデンサー・マイクロフォンを試しているが、感度が良い分ノイズをも拾うので苦戦しています。
改めてステージマイクで長年お世話になってきたダイナミックマイクSUREのSM58にホッとしています。コンデンサーでもSM86の大らかさにはたすかります。
涼しい雨の日には最近気に入っているRODE NT5でL55との真剣勝負。
雨の夜は外からのノイズが幾らか吸収され、近隣への私の演奏音も雨音に紛れるのです。
何れのマイクでも「うまく録れたゾ!」と喜んでいると、ギターのエンディングの減衰音に車の走行音がカブったり、腹のムシが鳴いたり、苦笑しながらもテイクを続けています。
閉店後、パソコンを置いてあるテーブルが録音ブースになり、ミックス、マスターリングの作業もここで行う。
パソコンのファンのノイズが相当あるので、マイキングも離れた処、録音スタートボタンが見えるギリギリまでマウスを延ばして行っていますが、ダビングをしているとCPUが忙しくなって勢い良くファンを回すのです。
家での録音を考えたのですが、今だと蝉と秋の虫、少し前だとカエルの鳴き声が・・・。
せっかくの田舎暮らしなので、カエル、鳥、蝉と声をノイズと感じるなんて申し訳ないので、現在は店が制作スタジオです。
録音モニターはヘッドフォンです。
ミクシングでも、ここぞ・・・という時以外はヘッドフォンで済ませていますが、家のkenwood K270をモニターにしようと考えています。矢張りスピーカーでチェックしたい。
迷いだすと・・・
果てしなくなるので『みんなで歌おう』や音楽講座で皆さんと歌っている楽曲を一人で歌って録音開始。
NT5というコンデンサーマイクでの録音で私の日本語の発声に伴なうノイズ成分が気になっている。又、一人での作業なので録音時の機材の選択、配置でより良い制作環境をと見直しながら、時折長年歌っている英語の楽曲で息抜きしています。
選曲も日本の楽曲中心にと当初、考えていたが技量不足。半分づつにしようかと迷っている。
録り貯めておいた音を聴いてみると、出来映えが良くなかったり、ノイズを発見して唸っています。
気分転換に久し振りにコンガを叩いてみました。腕が落ちていたのに気付き練習し、ヴォーカル、ギターのトラックを聴きながら録音してみたがASIOの必要を強く感じた。遅延に負けじと『ツッコミ』しかない演奏はシンドイが何とかやってみた。
曲名ですか?キャロル・キングの『君の友達』ではありません。マイケル・フランクス『アントニオの歌』?残念ジェームズ・テイラー『ハンディマン』でした。ギター、コンガ、コーラスでいこうと思ってます。
音楽のかたちでないと・・・ (1/ 8 ’09)
イコライザーは直感的で少し分るが、コンプレッサは全然分らなかった。二十歳代中頃エレクトリックギターをチョックラ弾いていた。ステージ音楽の音量が上がり始めた頃で、安直に音量を上げようとトライしたが挫折した。アコースティックギターと私の声による“一体感”が余り得られなかったからか?
’06年からのCD創りでも馴染みの無いコンプレッサの使用は避けていたのだが、07年のリマスタの版をかさねた頃から、各楽曲の音圧感が気になり、試している。
我らの年代ではコンプレッサのイメージは、まずカセットテープでヒスノイズ軽減のノイズリダクションしかなく、エレキギター弾きはコンプレッサをかけて『パキパキ』やってた位。その意味すら定かでないので『喰わず嫌い』だったが、M2の『今は涙が』の音圧を上げれば解消するのでは・・・といじくりだした。
スレッショルドを-10dB辺りから上下させ、
それぞれレシオを1.1:1から小刻みに上げては、結果を聴き比べる。この繰り返しが難しい。
音楽としての形になった音を聴き比べるのではなく、音楽への過程の“音”を比べるって、わたしには至難の技なのです。
結局、一応“試作の部品を集めた”状態の音源を“でっち上げ”音楽状態にして聴き比べている。
一回数時間の作業でも数ギガのファイルが出来てしまい、その中のベストと思われるファイルを残し、一週間まとめて聴き直す。これを数ヶ月続けているが、その進歩たるや微々たるもの。
今年の干支は丑だって?じゃ牛歩でもいいっていうことか!・・・など考えていたら、娘達や友人からメールで「お誕生日おめでとう」が次々届く。数日前まで覚えていたのだが、今日だったとは・・・。今日の作業も限界オーヴァーなのかも知れない。
★ 出来上がりつつある楽曲たちの紹介 ★ (02/27 ’09)
・今回の楽器は、ギター二種類、ベース、コンガで。
・Handyman
ジェームス・テイラーのカヴァーと認識していたがYou Yubeではオリジナルの著作権が切れたのかJTの作になっていたようだ。
今回はギター2本、コンガ、9人コーラスでまとめてみた。60年代の大らかなコーラス風に譜面に書かずに現場で作り上げるバック・ヴォーカルなのでブッツケ。
ベースを入れるかどうか結構迷ったのだが、二箇所のrit.をヴォーカルで創りたかったのでベースは休み。その分コンガを叩いたがマイクアレンジでは試行錯誤の連続で大いに勉強になった。
香具師の口上のような軽い詞の中に愛の告白を交えた表現にバックヴォーカル達が応えて尚応援する雰囲気で仕上げた。
♪さあ さあ お嬢さんたち お立会い
私は素敵な修理屋さん
さあ さあ 壊れたハートのお嬢さん
そのハートを 直すのは 私を除いていませんよ・・・♪
・忘れな草を あなたに
混み合うラッシュ時にギターを持ち込むのは危険なので早朝通学していた高1の頃、クラスメート達と校庭の片隅でよく歌った。
・Don’t Think Twice, It’s All Right
B・ディランの作品。J・キャッシュのUnderstand Your Man、T・パクストンのThe Last Thing On My Mind、互いに影響し合っていた、良き日の一曲。
3-fingerのテキストになったPPMヴァージョン。
☆以上3曲は L-55で。以下4曲は 若い頃のようにハイ・テンションの絃を張ったクラシック・ギターで。
・Once There Was a Love
ステージデビューの頃、刺激を沢山貰ったホセ・フェリシアーノの作品。
久し振りに歌った録音練習の音源がCDに登場させるかを思案中。CD用を意識せずに演奏した所為か自然な想いがこもっていて好きなバージョンだ。
ストリングスをかぶせる予定だったが同時録音のヴォーカル&ギターのままで。
数えてみたら40年近く前の楽曲。まさに『心に響く青春の歌』を三回の成人式経験後にも演奏していて新鮮だった。
・あの素晴らしい愛を もう一度
デュオでギター&ヴォーカル。
★何と、コードを一箇所間違っているのに気付いたので、録り直しだぁ!!!何十年も勘違いしていた!!!(08/27 ’09)
・異邦人
美人にして天才の久保田早紀ちゃんの作。
ギターをダブしたヴォーカル&ギターで。イントロとエンディングのオリエンタルなサウンドは二つのギターが必要だった。
・さらば青春
ヴォーカル&ギター、ハーモニー・ヴォーカルと
ギター&6vocalsのバージョン、どちらかに・・・
・竹田の子守唄
03/09に突然、録音・・・CDに入るか、どうか・・・?
あと、英語の楽曲を数曲・・・と思っています。
★最近歌いだした
Neil YoungのA Heart of Goldも録ってみようか!と思っています。(08/27’09)
音源づくり (02/07 09)
若い頃からテープ録音した自分の音楽をチェックしていたが、何時しか自宅録音を楽しんでいて、30歳頃からTEACの4トラでオーバーダブを38ー2トラにおとす行程になったが、その頃から忙しくなり自分一人の演奏での音源創りはTV番組の音楽制作やCMづくりの確認作業が中心になっていた。
素人がつくる音源はオープン・テープが限界で、誰かに聞いてもらうにはカセット・テープにおとす時代だった。
岩手に移住し、のんびりした時間のなかに届いてくる“もの”の反映を演奏する音楽に感じ始めてからは、ライブ音楽での展開を見つめていた6年間だった。
05年のPC導入で新たな“もの”が届いてきている、HPによるPR活動をと始めたのだが・・・。
その一つが翌06年のCD音源づくりで、宅録派の一人として楽しんでいた若い頃を思い出しながら、環境の変化に愕いてもいた。オリジナル作品をCD音源にしてみたら、「販売したらどうだ!」という声をアチコチから頂戴し音楽部門『ほうほう音楽工房』を立ち上げた。
翌年に幾らか音質向上を意識したリマスタ版を重ね、
現在『カヴァー楽曲の音源づくり』を進行中(渋滞中と云うべきか)。正月の休みに“録音完了”を目指したが力みすぎて中断。先日からの軽い録音練習が思わぬ“もの”になりそうです。
村上成夫さんが来られ・・・
編集中の音源を聞いて貰った。
「英語の方が楽そうに歌ってるなぁ」
「日本語は難しいですよ」
「月の砂漠を歌う気になったかぁ?!」
「これは最高に難しいです」「幾ら歌いなおしても到達できない楽曲のようです」
「忘れな草をあなたには大分歌いこんだな」
「高一の頃クラスメートとよく歌いました。講座で歌うのはハーモニーパートですが、ソロで挑戦したかったので・・・」
話は尽きなかったのですが、お食事のお客様が来られミニライブを御所望。演奏が続くと
「音楽している時が『一番幸せ』って顔してるなぁ」と仰りながら帰られた。
明日の休日、編集に時間を取ろう!!! 11/09
何だかんだと、モタモタしてたら・・・
・パソコンの調子が良くなくなって、初期化して貰った。
この際、音楽制作専用のパソコンを仕入れようと、条件に合ったパソコン、録音編集ソフト、オーディオ・インターフェイスを出来るだけ低予算でと、アアデモナイ、コーデモナイしているのです。 10/23 ’09
・エレピの下のオープン・デッキを、ご覧になり昔のオーディオ談義が始まり、一段落し「一枚目のCDは、どんなのですか?」と新しいバイク仲間に問われた。
「時間があるのでしたら聞いて下さい」とPAスピーカから流すと「『ほうほう』のHPの画像と合せるっていうのもイイなあ」と仰る。 音楽仲間でもあるバイク仲間のご意見は有難い! 11/22 ’09
・音楽編集が滞っているが、収録楽曲を大きく見直している。 12/28 ’09
まとめて時間を使える休日・・・
ソース類に火を入れた後、大き目のマグ三杯分の珈琲豆を挽きながら、その日の作業の行程をチェック。普段、毎回飲みたい時にミルにかけ淹れる珈琲だが、時間が勿体無いから三杯分を淹れるミュミッシャン・モード。
PA用に使っているモニタースピーカーを下ろして目前にセットし録りためた音源を流す。気になる部分を繰り返し聴き、手を加える部分を確認。
隣のテーブルに置いた珈琲に手を伸ばすと、既に冷えている。サーバーに残った珈琲も温めずに飲み、チョッピリ珈琲に申し訳ないナァと思いながらミックスを続けたり或いは録り直したり。
エアコンを使わずに済む爽やかな秋は“録音の旬”と言えるのです。
オーディオを家から移し モニターに・・・
家に帰ってからは、ジックリ音楽を聴く時間がないのでK270を店に移した。大量の積雪によって受信が途切れる店内BGMをカヴァーもできる。
数時間かけて金属のラックごとセッティング。
狭いスペースを有効にと4段の棚にPAミキサー、カセット・テープデッキ、DAT、シンセも積み込むが、問題はK270のスピーカの位置こそ最優先。バラシては組み直していると、息子が手伝いに登場。ラックの下手の足をベンチに乗せることでライブ演奏位置を広く確保。
25mm刻みの棚の高さの調整を厳密にセットできた。これで私の座高が変化しない限りOK!ってもんだ。
共振を少なくと煉瓦を置いて完了。
この煉瓦は東京の家の花壇を息子と二人で作った際の残りで、取っておいたものだ。
ベースのブースト微調整は片倉真由子ちゃんの参加CD、Jazzコンボ編成のDominick Farinacci“Sounds in my life”を聴きチェック。バッチ・グー!
続いてkarajan指揮のSmetana“ Moldau”で大編成の音楽をもチェック。
いよいよ整えたモニター環境で編集開始。
録りためていた音源の何割を一度聴いただけで躊躇無く削除!
PCのoutputからヘッドフォンとPAミキサーのイコライザーを通したモニタースピーカで続けていた不備が明白に現れる。
例えばリバーブのかけ過ぎと感じていた部分も、
-1dBのレベル調整でクリアできた。
オープンリールのテープ・デッキ達はピアノの下で横目を剥いている。 12/18 ’08
2014年辺りから間違った編集で聴きにくい音源になってしまった。
過剰な編集を加えて飽和状態になったものを元に戻すのに半年以上かかってしまい。一時は放り投げようと思ったが・・・、どうにか再現でき、音をしっかり聴く大切さを痛感している。
HPをご覧になった見ず知らずの方が、トム&ジェリースの二枚のアルバムをCDにコピーし送っていただいた音源を改めて聴いて、音源集の勉強を始めている。殆どヘッドフォンで編集していたが、スピーカを引っ張り出して、オーディオインタフェイスからつないで聴くようにしている。