2015年 6月

 1(月
例によって編集中の音源の再生ボリュームを確認するためにネットで♪Down by the Salley Gardens♪を聴いた。そしたら続いて モーラ・オコネルでのバージョン が流れた。彼女の歌も良いがバックの演奏がイイので、皆さんにも聴いてほしくなった。そして歌詞のShe bid me take love(life) easyを♪恋や人生を大切に♪と訳すか或いは♪恋や人生を気楽に♪と訳すか、考えてください。長年、どちらとも云えると悩んでいるので。年老いた婦人が歌ったアイルランドの古謡をイエイツが英訳したと云われる楽曲、元々は三つの別々の歌の断片だったようだが、あなたはどのように聴きましたか。☆ブログにアップしたつもりでいたが、してなかったです。☆何故、音源編集を始める前にボリュームを確認するのか?って。それはね、再生の音量によって音楽の表情が変わるからでがんす。今日はストリングスを編集するつもりでいたから、この楽曲を選んだのです。


 4(木)
岩手で暮らすようになって、明るい室内の窓辺で鉢に入れた植物を育てるようになった。特に長〜い厳しい冬の間、縮んでしまうオレ達をグリーンは和ませてくれるので、春になると時々外に出したっぷり水を与え日光浴させる。☆今日モンシロチョーが嬉しそうにひらひらと花から花へと移動しているのを見て、去年の出来事を想い出す。バリバリという音がしていた。窓辺の最前列にいるオレンジの葉を食べまくる幼虫を見つけた。ほんの数時間日光浴した時に産みつけられた幼虫が孵って、物凄い勢いで食欲を満たしている。食いしん坊のオレとしては、その食欲に他人とは思えぬものを感じながらも『ゴメンよ、その位にしてくれ、続きは外の葉っぱにしておくれ』と摘んで畑の隅に放した。その幼虫の一族のひとりがヒラヒラしているように思え、近づきカメラに収める。空を飛べるなんてカッコイイなあ、葉っぱをイッパイ食べたからだな。


 5(金)
日が西に傾き裏の林の影が畑を覆う刻限を待って外に出る。昨日刈ったヨシの太めの茎を、成長している野菜の苗の傍に刺す。まだ小さいのでオイラの目では踏んでしまいそうだから。☆榑坪辛みカブの種子のサヤが茶色になり始めてる。遅れて咲いていた大根もヒョウタンの様にふくらんだサヤを付けている。色付いた榑坪を紙袋に入れ種子を採り、少し間をおき蒔くとしよう。★新一年生の下校の時間だ。いつも水路を覗きながら何やら喋っている。馴染みになってるので『お帰り』『ただいま』と挨拶をかわす。学校にも慣れたようで付きそう上級生は歩みをゆるめている。入学当初は『疲れた〜』と殆ど泣きそうな様子だったが確実に成長している。


 8(月)
昨日につづいて今日も暑くなりそう。産直で里芋の苗をみつけた。小さい葉が一枚出たばかりの可愛い姿を見ながら既に食いしん坊は旨い“芋の子汁”を想像しちまってうっとり。日本に伝わったのは縄文だとか、稲作が伝わったのは弥生時代だから、最も長い間馴染んでいる野菜なんだな等などと考えるが、今年は試しに育てるので5本購入し畑の北側に植える。★昨日は『ポラーノまつり』、音響担当の方が他の方面で仕事なので、音響機材持ち込みで演奏してきた。それが充分準備時間を取ったのだが音がうまく出ない、聴きに来ていただいたヒゲさんも加わってPAチェック、本番ギリギリでOK。ホッとしリハーサル無しの本番演奏でした。会場は宮澤賢治の親友、藤原加藤次さんの奥羽山脈の麓の農園の跡だとか。西に向かっての登り斜面、振り返って東を見ると遥か彼方に北上山系が望めるビューポイント。賢治さんと加藤次さんの交流を思い浮かべながら、楽しく演奏させていただきました。ヒゲさん有難うございます。


10(水)
昨日の雨でしっとり潤った田園。うちの小さな畑の野菜達も嬉しそうに明るい陽射しを浴びている。三年間ナス、ピーマン、トマトの苗の植えつけ後は支柱を立て追肥をほどこす以外は放任だったが、今年は気合いが入っているぜ。脇芽を摘んで枝を整えようと気張っているのだ。ナス、ピーマンには一番花が付いている。ミニトマトは実が付いてる。ナスの花の薄紫、ピーマンの白い色は美しい。この一番花のすぐ下の脇芽は強く成長するから、伸ばして二、三本仕立てにすると収量が多くなるという文章を三年前に読んでいたが何故か整枝する気になれなかったが、四年目にしていよいよやってみるか!と意気込み、草取りをしながら一番花の直下二、三本を残し、それより下の脇芽を摘んだ。☆去年のキューリのこぼれ種からちっちゃな苗が一本育っている、昨日の雨で地中の他の野菜の種子から芽が出るのも期待している。


12(金)
外出から帰ってくると、下校中の地元の子供らに会う。何回か畑仕事の最中に会っているので気軽に挨拶。元気な一年生が三人、落ち着いた一年生が一人と上級生オネーサンが見守って歩いている。子供らの家の在処をウッスラと知っているので「家に着くまでどの位の時間かな?」と問うと、元気な一年生が二十分と応える。普段歩くペースだとそんなに早くは帰れまい、と笑いを押さえていると、上級生オネーサンが「二時間かかる」と訴える。多分オレの足で歩くと15分の距離だ。うんざりした顔で「あの体操着の袋を降りまわしているのが弟です」と、集団のペースメーカーを紹介してくれた。その傍で落ち着いた黄色の帽子(一年生は黄色の帽子を被っている)の男の子は「・・・です」と名前を教えてくれた。つづいて・・・寺と云う。お寺の子は落ち着いているもんだ。家に近づいたので「じゃバイバイ」と別れの挨拶。家のスイカズラが甘い香りで迎えてくれ、山アジサイの小さな花もニッコリ。しばらく畑や庭の花たちを見て回って家に入ろうとするが、元気な一年生らは興味があるものを見つけたらしく水路の土手を指さし会話に夢中だ。あの調子だとまんざら二時間というのもありうるなあ。ハルジオン越しに田園は暮れ始めている。


14(日)
普通の声のカラスが林のてっぺんで鳴いている。しばらくすると微かな小鳥の声も聞こえる。先日夕方外を歩いていると電信柱の上からシャガレカラスに声をかけられた。馴染みのカラスの一族のひとりだろうと、返事しながら想い出した。去年、畑に大豆を蒔いているオレを電線に止まって見ているカラスに、芽を出す頃、鳥たちが食べにくるので、食べられないよう時々見張ってくれよと頼んだことがある。殆どの大豆はしっかり成長して旨い枝豆を楽しめ、会う度に『おかげさま、助かったよ』と声をかけていた。今年も大豆をナス、ピーマン、トマト、里芋の間で育てようと畑を見ていると、頭の上から『そろそろ蒔く頃だなあ』と云うように鳴いている。土の中で水分を吸って豆が双葉になって地上に顔を出す。鳥たちには美味しいご馳走だろうに我慢してオレの畑を手助けしてくれている。今年も頼むよ。


17(水)
遠くで雷が鳴っている。昨日から岩手でも局地的な豪雨が荒れているようだ。盛岡から帰る汽車が直前に降った豪雨で増した川の水位を確認するためだと車内のアナウンスがあり暫く停まった。安全が確認され動き、定刻ちかくに帰れた。★昼過ぎ外に出ると遠雷のごろごろが鳴り、山あじさいの花の青が目に飛び込んでくる。大震災の春から、うちの花壇に居て、年ごとに色合いを微妙に変えている。その濃い青色が遠くの山間の佇まいを届けてくれる。小さな花の風情。別世界の奥行きのある音が、小さな花のまわりに聴こえるようだ。★今は昔、合唱をしていて、自分達が歌ってない高い音が鳴っているのに気付いた時、『あれは天使が歌っている音』と云っていたそうだ。その現象は“倍音(harmonic)”がもたらす響きを示しているのだろう。☆ひとつの音に聴こえる音も沢山の『別の』音を含んでいて、我々はその全体を聴いて『こころよい音』か否かを感じているわけだ。複数の声それぞれの倍音が響き合うことで、より豊かな響きが構築され、harmonyが『音楽』そのものを表す所以だと思う。☆我々は17世紀頃から倍音という言葉を使っているが、紀元前にピタゴラスが『絃の振動から音階の基本となる考え』を組み立てている。そんな不思議な色合いを帯びた音が山あじさいの花のまわりで詠っている。


18(木)
昨日の雨で畑の野菜は元気。野菜以上に草たちも一晩で沢山顔を出して嬉しそうだ。しかし物凄い雨だった。雷も凶暴な音をあげていた。水をほしがる里芋のおっとりした葉に水玉がキラリと、この葉っぱの上は気持ちいいんだよとハシャイデいる。☆珈琲を淹れ工房に戻ると、ウグイスが近くに来て気持ち良さそうにさえずっている。かなり近い。特別にオレだけに聴かせましょうと張り切っているようだ。背中の窓に近づけば姿が見えるかもしれないが、その誘惑を抑えてこころの中で問いかける。昨日の豪雨は凄かったなあ、何処でやりすごしたんだ?雷の音だって怖かったろう?無事で何よりだったなあ。今年になって一番近くの歌声。小学生の頃、家の垣根に来て鳴いていたウグイスの姿を想い出す。止まる枝を変えたようだ、歌声が少し遠ざかる。★夕方に又戻ってきてさえずっている。あちらこちらで美声を披露してきたのかな。一段と嬉しそう。


20(土)
一昨日のウグイス、いっそう艶やかに今日もうたっている。昨日も楽しそうにしていた。あちこちで歌声を披露し『お見事!』と称賛のこえを沢山貰えたんだな。一段と大きな声になっている。★暮に小豆を煮て餡にして少しづつ楽しんでいたが在庫がゼロになり、又つくろうと産直に意気込んで行くが最後の一袋、それも小袋の300グラムだけ、1kgを目安にしていたが小じんまりと0.3kgでいくか。たっぷりの水で二回湯こぼし、三回目はひたひたの湯で10分圧力をかけて煮、冷めたら砂糖、塩で味付け。☆湯こぼしは必要か?諸説あり、アレルギーのある方にはシッカリとアク取りが必要らしい。アクも味のうちと若い頃は気にしなかったが、最近は湯こぼした方が旨いと思っている。★午後に夕立のような激しい雨があったので躊躇したが、葉も枯れたし大豆も蒔きたいのでニンニクを収穫。雨で茎が湿って切れやすいので、大型シャベルで傷付けないように掘り返して抜いた。大成功。今までで一番大きい玉になっている。ビニール紐で小分けに縛り、軒下に吊るす。ニンニクは9月中に植え付けるのがベストと聞いたので畑の使い回しが間に合うかな。大豆がそれまでに枝豆で食べられるかなあ。


21(日)
陽射しがジリジリ、焦げそうに暑い。梅雨入りせずに夏になっちまうのか。じゃがいもの発育が顕著、花を咲かせている、殆どナスの花だ。じゃがいもの畝の片隅に残した大根の種子が枝豆のサヤの様にプックリ、抜いて種子を乾燥させようか、昨日の雨で濡れたので乾けば弾け飛んでしまうだろう。榑坪辛みカブの種子サヤも茶色、これも抜いておこう。☆昨夜茄子の初採りを賞味、味が濃く今後に期待がひろがる。ピーマン、トマトも実を付けはじめている。トマトの傍二ヶ所に害虫予防をかねてバジルの苗を植える。ニンニクを収穫した畝を整えて大豆に備えよう。一番花以下の脇芽を摘んだ結果は良好のようだ、みんな元気そうだ。移植したネギも葉を伸ばしているので、更に深く植え直そう。★田園のあちこちで田んぼ周辺の草刈りが盛ん、週末になると草刈り機の音が響いている。見習ってオレも草取りして野菜達が元気でいられるようにしなくちゃ。★現在マスタリングを再度編集中の音と数カ月前のマスタリングを比較してみると、思った以上に無駄な中高域を感じる。やっぱり自然じゃない音に聴こえる。★7月5日(日)福祉センタ前の和田公園で行う、とうわ九条の会主催の平和ピクニックで音楽することになった。若い人たちにも歌った貰おうと“みんなで歌おう”では♪Let It Go♪が挙げられた。憶えておかなくっちゃ。


22(月)
昨日、一人増えた娘の家族が来て、お父さんが会社の釣り大会で釣った尺近いかれいの大物とホタテと牡蠣を頂戴した。オレのケータイでもムービーが撮れるか?撮れるんなら撮っとくれと娘に頼む。一本30秒なので、5本連続で孫たちの自己紹介、新しい妹の紹介ムービー。花巻では幼稚園に待機していた兄ちゃんは幼稚園入園、元気に通っている。二番目の孫はお兄ちゃんと同じお弁当をつくってもらい、毎日兄を幼稚園まで送って行き、帰ると早速弁当をたいらげるそうだ。三人目の妹ができたので、自分達は立派な兄と姉だと主張している。☆頂いた魚介を煮付け、バター焼き、蒸して賞味。新鮮な素材はシンプルな調理に限る、超旨い。★久しぶりにギネス、バーボンウィスキーも賞味。これらは息子が持参、聞くところによると父の日だそうだ。こちらも旨かった。


25(木)
本来なら既に入梅してしっとりした空気に包まれている筈なのにジリジリと暑い。裏の林に棲む生きもの達に影響はないのだろうか。この間盛岡の城の庭の木陰に咲き始めたあじさいに会えたが、連日の暑さが鬱陶しいように見えてしまった。週のはじめに聞こえたひぐらし蝉も、その後音沙汰ない。★最近ルッコラ、パクチーを生食している。パクチーはコリアンダーの葉でシャンツァイとも呼ばれる。このコリアンダーの種子を息子に貰い、幾つかの環境に蒔いてみた。ちょいと最近気になっているのだい。☆コリアンダー、生姜、クローブなどの香辛料を加え煮出す紅茶、マサーラ・チャイの爽やかさが気に入っているのだ。外出すると冷房による冷えで調子が狂う。身体でけならとも角、内臓まで冷えると年寄りにはシンドイ。香辛料(マサーラ)を取ると汗をかき体温は下げるが、身体の中は温まるようなのだ。東京の友人の鎮痛にとも思っている。何より爽やかな味なので外出時に持ち歩き、水分補給している。


27(土)
昨夕から降りだし一晩中しっとりした雨音をたて、今日も降り続くようだ。この辺りはまだ梅雨入りしておらずニュースで取り上げられていたが、これで入梅なのだろう。田舎の雨はイイ、唯でさえ旨い空気が一層旨くなり深呼吸。緑と土が霞んで素敵だ。★この“ステキ”という言葉は江戸の『ひっくり返し言葉』らしい。聞くところによると“・・・し過ぎ”をひっくり返したようだ。少女が可愛らしく“キャ〜ステキィ”と感嘆する様子を想像するが、当時お江戸ではハッツァン、クマさん達も使う、ちょいと否定的な意味だったようだ。☆うちの畑も充分潤って野菜達はノビノビしている。降り始めはカエルも嬉しそうに歌っていたが、気温が低くて歌う雰囲気ではないのか今は静か。時折車が水溜りを走る音がするだけ。午後になり雨音の合間にウグイスがさえずっている。☆昨日再び産直で仕入れた小豆を煮よう、今回は1.2kg。皆さ〜ん、小豆を煮る時は『たっぷりの水で二度以上の煮こぼし』がお勧めです。味が違うでよ。素敵だぜ。


28(日)
やっぱり昨日で梅雨に入ったそうだ。しかし寒い、予想最高気温が昨日より10℃低い17℃、明け方が14℃っだちゅうからマサニ梅雨寒だあ。裏の生きもの達は静か、表の田んぼ側は幾らか鳥の声がする。時折ゴオ〜っと冷たい風が裏の林を通り抜けてゆく。☆野菜や花も元気だが、草の勢いが凄い。ウルイを見に行ったらミョウガが進出している。ウルイが隠れるほどニョキニョキしてる。ウルイの処で根を切らにゃいかんなあ。花壇では気取ったふうにカラーが咲いている。花の中にちっちゃなカエルが居るかなと覗いたが居なかった。この寒さじゃ動きたくないのだろう。☆朝のニュースで『なでしこジャパン』の速報、岩手滝沢出身の岩清水選手も活躍して勝利にと報じていた。相撲でも怪我を乗り越え十両に復帰し好成績をあげ、来場所入幕する郷土力士、錦木関の報道も驚いた、優勝したが如くだったなあ。★昨日煮上げた小豆1.2kg、3回煮こぼして砂糖1kg、塩少々で仕上げた。大成功★そろそろ枝豆を目指し大豆を播こう。


29(月)
今朝の最低気温は9℃、何回も寒くて目を覚まし毛布をもう一枚を繰り返していた。結局、南極、放送局、起きた時には汗をかいていたが・・・。皆様ご無事でしたか?★今でも時々トム&ジェリースの音源を聴き『素敵なサウンドだなあ』と唸っているんですが、今日アルバムのプロデューサーさんから突然の電話を頂戴した。久闊の挨拶もそこそこ、彼がやっているFM東京系の番組でトムジェリの音楽を流したい、段取り中だが番組で電話で話をしよう、とのこと。アルバム中、何曲はノイズの為NGだか、それ以外は使えるからと仰る。電話を切ってからも興奮は暫し醒めやらず状態。懐かしいトムジェリの音楽が渦巻く。出来れば今週土曜の朝の番組でオンエアーでFM花巻にもネットワークされているそうで、パソコンやスマホでも聞けるんだって。番組?朝7時〜8時55分、『おはようサタデー』って仰ってたなあ。決まったら、お知らせします。